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マリナー4号 : ミニ英和和英辞書
マリナー4号[まりなー4ごう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ごう]
  1. (n,n-suf) (1) number 2. issue 3. (2) sobriquet 4. pen-name 

マリナー4号 : ウィキペディア日本語版
マリナー4号[まりなー4ごう]

マリナー4号(マリナー4ごう、Mariner 4)は、惑星のフライバイを目指したマリナー計画の4機目の探査機で、初の火星フライバイと火星表面の画像送信に成功した。初めて深宇宙で撮影された他の惑星の画像はクレーターだらけの死の世界であり、科学界に衝撃を与えた。マリナー4号は、火星の詳細な科学観測を行い、その観測結果を地球に送信するように設計されていた。その他の目的としては、火星付近の惑星間空間での環境と粒子の計測や、長期間の惑星間飛行における工学的な性能試験データの収集であった。
== 探査機の搭載機器 ==
マリナー4号探査機は、八角形のマグネシウム製筐体でできていて、筐体の対角は1270mm、高さは457mmである。筐体の上端には太陽電池パネルが4枚取り付けられていて、パネルの先端にある光圧翼を含めて端から端までは6.88mである。また筐体の上部には、直径1168mmの高利得パラボラアンテナが搭載されている。その隣には無指向性の低利得アンテナが取り付けられた高さ2235mmのマストがあり、探査機全体の高さは2.89mである。探査機の底部中央には走査プラットフォームがあり、テレビカメラが取り付けられている。テレビカメラにより撮影された画像は、デジタル変換により6ビット(0から63の64階調)からなる2万画素(200×200)の画像データに変換されて送信される(マリナー4号は、宇宙開発史上初めてデジタル変換した画像を送信した探査機である)。八角形の筐体内には、電子機器、ケーブル、中間軌道推進システム、姿勢制御ガスの供給タンクと調整器が収納されている。テレビカメラの他にも科学機器があり、磁力計、ちり検知器、宇宙線検知器、捕捉放射線検出器、太陽プラズマ検知器、電離箱/ガイガーカウンターなど、大部分は筐体の外部に取り付けられている。
176 x 90cmの太陽電池パネル4枚に28,224セルの太陽電池があり、火星において310Wの電力が供給可能である。また、1200Whの銀亜鉛蓄電池も搭載されている。八角形の筐体の一面には4枚の噴流翼を持ちヒドラジンを推進剤とするエンジンが取り付けられていて、その推力は222Nである。太陽電池パネルの端に取り付けられた冷窒素ガスジェット12基と、ジャイロ3基で姿勢制御を行う。太陽電池パネルの先端には、それぞれ面積が0.65平方メートルの光圧翼が取り付けられている。太陽センサーが4基と、地球、火星、カノープスセンサー1基ずつで位置情報を取得する。
通信設備は、7Wの三極管キャビティアンプと10Wの進行波管アンプ (TWTA) のSバンド送信機が2台と受信機が1台で、低利得アンテナと高利得アンテナの双方で 8⅓ または 33⅓ bit/s でデータの送受信が可能である。524万ビットの容量があるテープレコーダに記録したデータを後で送信することもできる。29個の直接命令語または中間軌道修正用の3個の量的命令語のいずれも処理可能なコマンドサブシステムで、全ての運用が制御される。中央コンピュータとシーケンサーは、38.4kHzの同期周波数を基準時刻として格納済みの時系列コマンドを実行する。温度の制御は、電子機器の6つに取り付けられている可変排熱孔や、多層絶縁ブランケット、研磨したアルミシールド、表面処理により行われる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マリナー4号」の詳細全文を読む




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