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ブレーザー : ミニ英和和英辞書
ブレーザー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ブレーザー : ウィキペディア日本語版
ブレーザー[ちょうおん]
ブレーザー〔 (blazar〔) は、巨大楕円銀河の中心にある大質量ブラックホールがエネルギー源となって明るく輝く天体、クエーサーの一種である。ブレーザーは宇宙で最も激しい現象の一つであり、銀河天文学における重要な研究テーマである。以下でも述べるように、ブレーザーはクエーサーの正面から見た姿を地球から捉えたものであると考えられている。
ブレーザーは、活動銀河核が放出する相対論的ジェットを進行方向正面から見ている姿であると考えられている。このため、その明るさは非常に早く変動し、また見かけのサイズも小さい。多くのブレーザーでは、ジェットの根元の数パーセクにおいて超光速現象が観測されている。
「ブレーザー」という名前は、1978年に天文学者エドワード・スピーゲルによって提唱された。ブレーザー発見以前から、いくつかの種類の活動銀河核が発見されていた。例えば、可視光で大きな変光を見せるOVV (optically violent variable) クエーサーは活動的な電波銀河であり、それほど活動的でない電波銀河はとかげ座BL型天体と呼ばれる。双方とも、巨大楕円銀河中心部の大質量ブラックホールへの質量降着とそれにともなうエネルギー放出がその活動の原因である。OVVクエーサーと BL Lac 天体の中間の性質をもつ「中間的ブレーザー」(intermediate blazars) も稀に存在する。
ブレーザーの正体として重力レンズが挙げられることもある。数個のブレーザーについてはこれによってその性質が説明できるかもしれないが、ブレーザーの一般的な性質を説明することはできない。
== 構造 ==

ブレーザーは一般的な活動銀河核と同様に、母体となる銀河の中心に位置する大質量ブラックホールに物質が落下する際のエネルギー放出がその活動の源となっている。星間ガス星間塵、まれに恒星がそのブラックホールの重量にとらえられ、落下していく途中で高温の降着円盤を形成する。この降着円盤から莫大な量の光子電子陽電子やその他の素粒子が放出される。この領域は非常に小さく、およそ10-3パーセクである。
中心のブラックホールから数パーセクのところには、高温高密度のガスからなる不透明なドーナツ状構造(トーラス)があると考えられている。このガスによってブラックホール近傍から出た放射が吸収・再放射される。この放射は、ブレーザーのスペクトルに現れる輝線として地球上で観測することができる。
降着円盤と垂直な方向に相対論的ジェットが延びており、高エネルギープラズマガスが放出されている。このジェットは強力な磁場と降着円盤およびトーラスから放出されるガス流によって細く絞られている。ジェット内部では、高エネルギーな光子と粒子が互いに相互作用し、また磁場とも相互作用している。この相対論的ジェットの長さは数万パーセクにも達する。
これらの領域からは低周波数の電波から非常に高いエネルギーのガンマ線まで幅広い帯域の電磁波が放射される。多くは非熱的放射であり、高い偏光を示す波長域もある。電波からX線までの非熱的放射は主にシンクロトロン放射であり、X線からガンマ線にかけては逆コンプトン散乱による非熱的放射が顕著である。熱的放射は紫外線波長域でピークとなり、OVVクエーサーでは弱い輝線スペクトルが可視光領域に現れることもあるが、とかげ座BL型天体では輝線スペクトルは非常に弱いか全く検出されない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ブレーザー」の詳細全文を読む




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