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ネストール : ミニ英和和英辞書
ネストール[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ネストール : ウィキペディア日本語版
ネストール[ちょうおん]

ネストール()は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してネストルとも表記される。メッセーネーの都市ピュロスの王で、トロイア戦争におけるギリシア軍の武将の一人。
ネーレウスクローリスの子で、タウロス、アステリオス、ピュラーオーン、デーイマコス、エウリュビオス、エピラーオス、ブラシオス、エウリュメネース、エウアゴラース、アラストール、ペリクリュメノスペーローと兄弟。クリュメノスの娘エウリュディケー〔『オデュッセイア』3巻452。〕、あるいはクラティエウスの娘アナクシビアーを妻とし、ペルセウス、ストラティコス、アレートス、エケプローン、ペイシストラトスアンティロコストラシュメーデースペイシディケー、ポリュカステーをもうけた〔アポロドーロス、1巻9・9。〕。
ネストールは神の好意で人間の3倍の寿命を与えられたといわれる〔ヒュギーヌス、10。〕。ネストールはラピテース族ケンタウロスの戦いや〔『イーリアス』1巻、オウィディウス変身物語』12巻。〕、一説にアルゴナウタイカリュドーンの猪狩りにも参加し〔クイントゥス、12巻。オウィデウス『変身物語』8巻。〕、トロイア戦争でも高齢にかかわらず参加した。『イーリアス』におけるネストールはしばしば自分の自慢話を語って聞かせる老将で、高齢のために戦士として戦うことはなかったが軍の指揮者の1人であり、弁舌においてはオデュッセウスと肩を並べ、献策においては常にアガメムノーンの信頼を得ており、ギリシア軍のあらゆる武将から敬意を持って遇された。
== 神話 ==

===青年時代===
ネストールには多くの兄弟がいたが、ヘーラクレースとの戦争でみな殺された。このときネストールは幼く、ゲレーニアで育てられていたため無事だった〔アポロドーロス、1巻9・9。〕。これにちなんで『イーリアス』では頻繁に「ゲレーニア育ちの」ネストールと呼ばれている。一説にネストールはこのときにピュロスからゲレーニアに亡命したという〔パウサニアス、3巻26・8。〕。またネストールはトロイアで育ったという奇説もある〔ヒュギーヌス、10。他252、273も参照。〕。
ヘーラクレースとの戦争で国力が著しく低下したピュロスは、エーリスの横暴に長年苦しめられた。しかしエーリスがピュロスから多くの牛を奪ったとき、ネストールはイテュモネウスを殺して牛を奪い返した。エーリスはこれに怒って大軍を差し向けた。父ネーレウスはネストールがまだ若かったため、戦争に出られないようにネストールの馬を隠した。しかしネストールは密かに歩兵に混じって戦に参加し、ムリオス(アウゲイアースの娘アガメーデーの夫)を殺して戦車を奪った。さらにモリオネを倒そうとしたがポセイドーンに阻止しされた。エーリスの王の一人アマリュンケウスの葬礼競技では、戦車競走でモリオネに勝利を奪われたが、そのほかの競技で勝利を独占した。またアルカディアとの戦いでは敵将エレウタリオーンを討った〔『イーリアス』11巻。23巻。4巻、7巻。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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