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ニトロゲナーゼ : ミニ英和和英辞書
ニトロゲナーゼ[ちょうおん]
nitrogenase
===========================
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ニトロゲナーゼ : ウィキペディア日本語版
ニトロゲナーゼ[ちょうおん]

ニトロゲナーゼ (nitrogenase, EC 1.18.6.1) はリゾビウム (''Rhizobium'') 属(根粒菌)など窒素固定を行う細菌が持っている酵素。大気中の窒素アンモニアに変換する反応を触媒する。全体構造は活性中心を有するニトロゲナーゼ二量体およびニトロゲナーゼ二量体に電子を供与するニトロゲナーゼ還元酵素からなる。極めて酸素に弱く、酸素に触れると数分間で不可逆的に失活する。そのため、本酵素を有する生物にはそれぞれ空気中の酸素からニトロゲナーゼを隔離する機構が見られる。
==反応==
窒素固定反応において最も特徴的なのが、窒素分子の強固な三重結合を解離し無機窒素化合物に変換する点にある。この三重結合は極めて安定であり、化学的に窒素からアンモニアを合成するハーバー・ボッシュ法の反応条件によっても裏付けられている。
:N2 + 3H2 -> 2NH3 (ΔG = -8 kcal/mol N2; 450 ℃、200 atm)
上述の条件における反応は発エルゴン的だが、高温高圧条件下のみで行われる。一方、生物による窒素固定反応は基本的には標準状態(25 ℃、1 atm、pH 7.0)にて行われる。ニトロゲナーゼの担う標準状態におけるアンモニア生産反応は下記の式にて表される。
:N2 + 6H+ + 6e- + 12ATP + 12H2O -> 2NH3 + 12ADP + 12Pi (ΔG’ = -136 kcal/mol N2)・・・反応式1〔田宮信雄、八木達彦(1991)コーン・スタンプ生化学 第5版〕
水素に代わり、電子供与体(フェレドキシンなど)からの電子および高エネルギーリン酸化合物の加水分解のエネルギーを用いてアンモニア生産反応を行う。ニトロゲナーゼ系における反応は標準状態であるにもかかわらず発エルゴン的であり、その自由エネルギー変化は極めて大きい。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ニトロゲナーゼ」の詳細全文を読む




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