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ディオメーデース : ミニ英和和英辞書
ディオメーデース[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ディオメーデース : ウィキペディア日本語版
ディオメーデース[ちょうおん]

ディオメーデース()は、ギリシア神話に登場する英雄でティーリュンスの領主である。長母音を省略してディオメデスとも表記される。
父はテューデウス、母はディーピュレー。妻はアイギアレイアエピゴノイの1人であり、トロイア戦争においてもギリシア勢として参加し、しばしばオデュッセウスと組み、アテーナーの加護を受けて活躍した。イーリアスでは、アキレウスには劣るものの、大アイアースに並ぶ最も優れたギリシア勢の戦士とされている。
ディオメーデースがトロイアの武将アイネイアースを戦場で殺しそうになったとき、アイネイアースの母である女神アプロディーテーは戦場に立ってアイネイアースを助け出そうとした。ディオメーデースはアイネイアースを連れて去ろうとしたアプロディーテーにも傷を負わせたため、アプロディーテーはアイネイアースを取り落とし、アポローンがこれを雲で受け止めた。
またディオメーデースは、戦いの神アレースをも傷つけて敗退させた。
ディオメーデースとオデュッセウスはトロイアの守護神像パラディオンを盗み出した。
トロイア戦争の後、ディオメーデースは故郷へ帰ったが、妻に裏切られたため、イタリアへと渡り、ブリンディシオンとアルプス・ヒッピウムの二市を立てたという。

==トロイア戦争以前==
ディオメデスの系譜は父方ではアイトーリア人、母方ではアルゴス人であった。それゆえ父のテューデウスは叔父のアグリオスの迫害から逃れるためにカリュドーンを去りアルゴスに逃げ、アドラーストスの娘デイピューレーと結婚した。
テューデウスはテーバイ攻めの七将の一人であったが、この企ては失敗し、アドラストス以外の、テューデウスを含む全ての将は戦死した。この時ディオメデスは4歳だった。葬式の際に息子たちは出会い、いつかテーバイを侵略することを誓った。そして自らエピノゴイと呼んだ。そして10年後にテーバイを再び攻撃し、侵略は成功した。ディオメデスはこの時15歳の若さにして最も武勇に優れていたという。侵略後テーバイの民はテイレシアースの助言に従い逃亡し、エピノゴイは略奪品により祖国を潤した。テーバイはテルサンドロスが支配した。
アルゴス王のアドラストスは、息子のアイギアレウスが戦死したことを知ると、悲しみのあまり自らも死んだ。アイギアレウスは、テューデウスの娘(すなわちディオメデスの姉妹)のコマエトーと結婚していた。それでディオメデスは、テーバイ攻めから帰還後、アイギアレウスの娘のアイギアレイアと結婚した。これにより彼はアルゴスの王に任命され、若くしてギリシアで最も権力のある支配者の一人となった。
ディオメデスは5年以上に渡りアルゴスを支配し、多くの富と安定を町にもたらした。彼は優秀な政治家で、他の支配者からも大きな尊敬を集めていた。また、父の故郷であるカリュドーンの動向にも目を光らせていた。そこでディオメデスの祖父のオイネウスが、テルシーテースら率いるアグリオスの息子たちの手で牢獄に入れられ、アグリオスに玉座を奪わせた事件があったが、ディオメデスはオイネウスに権力を取り戻させることを決意した。
ディオメデスはカリュドーンを攻撃し、テルシーテースとペロポネソス半島に逃げたオンケーストスを除く全ての売国奴を殺した。その時アグリオスも自害し、オイネウスに支配権が復活した。その後オイネウスは王国を義理の息子のアンドライモーンに渡し、ディオメデスに会いにアルゴスに向かったが、その途中でテルシーテースとオンケーストスによって暗殺された。ディオメデスは暗殺者を発見することは出来なかったので、オイノエーと呼ばれる町を祖父が埋められた地に建設し、祖父の名誉を讃えた。
その後ディオメデスはトロイア戦争でアカイア勢としてテルシーテースと一緒だったが、ディオメデスは高潔な性格のため、彼を無碍に扱うことはなかった。しかしテルシーテースはアカイア勢すべてに嫌われていた。実際、アキレウスがペンテシレイアの亡骸に対し慟哭しているのをテルシーテースは嘲笑ったのでアキレウスにより残忍な方法で殺されたのだが、ディオメデスだけがアキレウスを罰することを望んだのであった。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ディオメーデース」の詳細全文を読む




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