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テンギス油田 : ミニ英和和英辞書
テンギス油田[てんぎすゆでん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

テン : [てん]
 【名詞】 1. 10 2. ten 3. (P), (n) 10/ten
: [あぶら]
 【名詞】 1. oil 
油田 : [ゆでん]
 【名詞】 1. oil field 
: [た]
 【名詞】 1. rice field 

テンギス油田 : ウィキペディア日本語版
テンギス油田[てんぎすゆでん]

テンギス油田(テンギスゆでん、、テンギスはテュルク諸語で海を意味する)はカザフスタン北西部、カスピ海北東岸沿いの低湿地帯にある油田である。油田の総開発面積は約2500km2であり、この開発計画の中には油田の探索作業とともにより小さなコロレフ油田(Korolev field)の開発も含まれている。
テンギス油田は南北19km、東西21kmの大きさである〔Tengiz Chevroil. About the field 〕。油田は1979年に発見され、テンギス油田は現代に入った後に発見された油田の中では有数の規模の油田となっている〔
〕。テンギス油田の北350kmの地点にあるアティラウという街はテンギス油田への玄関口となっている。テンギス油田の石油への安全性確保のため、多くの国がパイプライン構築において地政学上の競争を繰り広げている。
テンギス油田は40年間に渡り何十億バレルの石油を採取してきたが管理を行っている。テンギスシェブオイル (TCO)のコンソーシアムは1993年4月に設立されて以降、テンギス油田の開発を行ってきた。テンギスシェブオイルのパートナーはシェブロン (50%)、エクソンモービル (25%)、カザフスタン政府の代理である (20%)、ルクオイル (5%)である〔Tengiz Oil Production Plant, Kazakhstan 〕。
2001年、テンギス油田から石油を黒海沿岸にあるロシアノヴォロシースクの港へと運ぶため、全長1505kmのパイプラインに対してパートナー企業は27億USドルを投資した。 2001年3月に開通式が行われた(2001年10月に最初の石油タンカーによる石油の積載が行われた)パイプラインは60万バレル/日(95,000m3/日)の石油を運んでおり、2010年には70万バレル/日(110,000m3/日)、最終的な最大出力は150万バレル/日(240,000m3/日)となる予定である。
テンギス油田の西約130kmの地点にあるカシャガン油田は過去30年間において発見された中では世界最大の油田であり、テンギス油田と合わせると、アメリカ合衆国の総石油埋蔵量220億バレル(35億m3)に匹敵する〔
〕。カザフスタンはロシアの影響力を減らすため、アゼルバイジャングルジアトルコもしくはイランを通って石油を運ぶのような新たな石油運送ルート建設を検討中である〔
〕。
==埋蔵量と採掘量==
テンギス油田の石油埋蔵量は約250億バレル(40億m3)と推定されており、世界第6位の大きさの油田である。テンギス油田とコロレフ油田の回復可能な石油埋蔵量は約60~90億バレル(0.95~1.4億m3)と推定されている。コロレフ油田単独では15億バレル(0.24億m3)であり、テンギス油田の6分の1のサイズとなっている〔。他の多くの油田と同じく、テンギス油田にも大量の天然ガスが埋蔵されていることがわかっている。テンギス油田は世界有数の油田であり、メキシコカンタレル油田と埋蔵量がほぼ等しい〔Andrew E. Kramer, "In Asia, a Gulf’s Worth of Oil Awaits Transport." "New York Times" July 23, 2010 http://www.nytimes.com/2010/07/23/business/global/23chevron.html?_r=1&scp=1&sq=Tengiz%20field&st=cse〕。
テンギス油田から採掘される石油には大量の硫黄(最大17%)が含まれており取り除く必要が有るため、2002年12月時点で油田付近には約600万トンの巨大な硫黄の山が出来上がっている。当時、約4,000トン/日の硫黄がさらに積み上げられていた。2007年10月3日、カザフスタン環境省は硫黄が積み上げられることにより起きた被害により、TCOに対して罰金を科すと発表した。
2002年、TCOはカザフスタン国内の石油総採掘量の3分の1に当たる28.5万バレル/日(45,300m3/日)を採掘していた。2003年1月、カザフスタン政府による物議を醸す交渉の結果、TCOコンソーシアムのメンバーは2006年までに約45万バレル/日(72,000m3/日)まで石油採掘量を増加させる30億USドルの拡張プロジェクトを開始した。2008年9月、シェブロンはテンギス油田の拡張プロジェクトの主要部は完了し、最大採掘量が54万バレル/日(86,000m3/日)まで増加したと発表した 〔
〕。2012年、シェブロンはテンギス油田の1日あたりの総採掘量が25~30万バレルにまで増加、1日あたりの生産量の上限が50万バレルに達したと発表した。
地政学的競争が激しいエリアであることから、テンギス油田の石油を運ぶルート建設が取り沙汰されている。テンギス油田から採掘される石油はもともと(CPC)プロジェクトにより、ロシアの黒海沿岸の港街ノヴォロシースクへと運ばれていた。バクー=トビリシ=ジェイハン・パイプラインはロシアのパイプラインへの依存を回避するため、アメリカ合衆国とイギリスが関心を持つ代替となるパイプラインであり、アゼルバイジャンからの主要原油輸出ルートである南カスピ海に端を発するルートである。さらに、トタルは地政学上の観点から、イランを通過し、理論的には一番安価な南部のパイプラインルートに関心を持っている〔
〕が、アメリカ合衆国はこのパイプライン建設に賛同していない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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