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ソルターニーイェ : ミニ英和和英辞書
ソルターニーイェ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ソルターニーイェ : ウィキペディア日本語版
ソルターニーイェ[ちょうおん]

ソルターニーイェ現代ペルシア語 سلطانيه Solṭānīye、前近代の近世ペルシア語・アラビア語ではスルターニーヤ Sulṭānīya )は、イルハン朝第8代君主オルジェイトゥの命によって建設された都市遺跡である。テヘランの北西240kmのザンジャーン州東部にあり、かつて14世紀には、フレグ・ウルスの都であった。ソルターニーヤ(スルターニーヤ)とはアラビア語で「スルターンに関わるもの」の意味し、このスルターンとはオルジェイトゥ(・スルターン・ムハンマド・フダーバンダ)のことであり、スルターンの御座所、すなわち首都ほどの意味になる。2005年ユネスコ世界遺産に登録された。
ソルターニーイェの遺跡群の中核は、1302年から1312年にかけて建設されたオルジェイトゥ廟である。8基のミナレットを備えるこの廟は、青タイルで覆われた高さ約50mの2重構造のドームを持ち、これは世界最古のものである。イスラーム世界におけるこのの重要性は、ブルネレスキの屋根建築と比較される。
ソルターニーイェの建築は後のイスラーム建築に大きな影響を与えた。ソルターニーイェの影響を受けた建築物としては、カザフスタンホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟インドタージ・マハルがある。
廟の外装のほとんどが失われてしまったが、しかし、内部のモザイク、彩色陶器、壁画は残っている。
== 歴史 ==

=== オルジェイトゥによる建設 ===
元々シャルーヤーズ Shūryāz と呼ばれていたところで、東南はアブハル Abhar 川、西北はザンジャーン川の分水嶺となっており周囲を遠望できる広大で緩やかな丘陵地帯に立地し、良好な草地に恵まれた土地であった。モンゴル帝国・イルハン朝時代にモンゴル遊牧部族民によって好適な夏の放牧地として親しまれ、モンゴル語で「黄褐色の草地」を意味するクンクル・ウラン( قونقور اولانگ Qūnqūr-Ūlāng < qoŋur-olaŋ)と称されるようになった。このため、イルハン朝の第2代君主アバカ以来、歴代君主の夏の幕営地(夏営地、ヤイラク yaylaq )のひとつとして重要視され、特に第4代アルグンは夏営地として好み、タブリーズ近郊に建設した都市アルグーニーヤに匹敵する新しい都市の建設を構想していた。また、この地の東にあったスジャース Sujās 山中に自らの墓所を営み、山域一帯を禁地( قورغ qūrugh < qoriγ〜qoruγ)と定めていた。
上述の通りスルターニーヤを建設したのは第8代君主でアルグンの息子オルジェイトゥである。彼は父アルグンの遺命としてクンクル・ウランにタブリーズに準ずる新首都の建設を企図したが、これも即位して間もなくに都市建設を着工したものと考えられる。イルハン朝や後の時代に編纂された年代記資料では、このスルターニーヤ建設の起工と竣工の時期について明確に記述がないため判断が難しいが、諸々の記述から即位翌年の1305年春には着工され、1313年8月29日にスルターニーヤ市内に建設された城塞で催されたオルジェイトゥの大宴がその竣工式だったのではないかと考えられている。
オルジェイトゥ即位後は、君主の夏営地としてスルターニーヤはほぼ固定されオルジェイトゥは治世13年間のうち11回におよぶ宮廷(オルド)の夏営をスルターニーヤ(クンクル・ウラン)で過ごしている(「スルターニーヤ」の名前は1307年の夏営が初出)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ソルターニーイェ」の詳細全文を読む




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