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ソユーズ1号 : ミニ英和和英辞書
ソユーズ1号[そゆーず1ごう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ごう]
  1. (n,n-suf) (1) number 2. issue 3. (2) sobriquet 4. pen-name 

ソユーズ1号 : ウィキペディア日本語版
ソユーズ1号[そゆーず1ごう]

ソユーズ1号 ( / Soyuz 1) は1967年4月23日に打ち上げられたソビエト連邦の有人宇宙船である。コールサインは「ルビーン」(ルビーの意味)。打上げは現地時間の午前3時35分に行なわれた。これは有人宇宙船の打上げが夜間に行なわれた最初の例であった。
宇宙飛行士としてウラジーミル・コマロフが搭乗していたが、地球帰還時に死亡した。彼は有人宇宙飛行の歴史における、最初の飛行中の事故による死者である。
== ミッションの経過 ==
当初の計画では、ソユーズ1号打上げの翌日に2機目のソユーズ宇宙船でヴァレリー・ブィコフスキーエフゲニー・クルノフアレクセイ・エリセイエフの3名の宇宙飛行士を打上げ、このうちの2名が船外活動を行なってソユーズ1号に乗り移る予定であった。
ソユーズ1号は軌道に達してすぐに2枚の太陽電池パネルを展開するはずだったが、実際にはそのうちの1枚の展開に失敗した。このため、宇宙船システム全体が電力不足に陥った。また、宇宙船の姿勢検知装置にも異常が生じ、宇宙船の操縦が困難になった。軌道周回13周目には宇宙船の自動安定化システムが完全に機能を失い、手動システムも部分的にしか作動しない状態となった。この時点で2機目のソユーズ2号のミッションは変更され、軌道上でソユーズ1号の太陽電池パネルを展開するための救難機としての打上げ準備が始められた。しかしバイコヌール宇宙基地の天候が大雨となったため、2機目の打上げは不可能になった。実際には軌道上のソユーズ1号の問題が深刻だったため、晴天だったとしても打上げは行なわれなかっただろうと考えられている。
コマロフからの13周目の報告を受けて、飛行管制責任者はミッションの中止と大気圏再突入の準備を開始した。コマロフの妻で二人の子供の母でもあったヴァレンティナが管制室に招き入れられ、短い時間だけ個人用のコンソールにつかされた。コマロフは宇宙船の激しい揺れに苦しんでいたが、冷静さを保ち妻に別れを告げた。
18周目を過ぎ、ソ連上空を通過してすぐにソユーズ1号は逆推進ロケットを噴射して地球周回軌道を離脱したが、コマロフはほとんど宇宙船を制御することができなかった。この時までに数多くの技術的問題が起きていたにもかかわらず、コマロフが無事に帰還できる望みはまだあった。しかしパラシュート格納容器の設計の甘さによりメインパラシュートが開かず、手動で展開した予備のパラシュートも減速用のパラシュートと絡まってしまい、開かなかった。ソユーズはほとんど減速することなく秒速40m(時速145km)で地上に激突した。本来、逆推進ロケットを噴射して降下速度を更に落とす筈だったが、代わりに激突と共に爆発が生じ、カプセルは激しい炎に包まれた。落下地点では農民達が駆けつけて消火に当たったが、コマロフは衝突によって既に死亡していた。
現在伝わっている話の中には、コマロフは地球に降下する間、技術者や飛行スタッフ達を罵っていたというものもある〔Soyuz 1 〕。後にソユーズ2号として打ち上げられる予定だった2機目のソユーズ宇宙船を検査したところ、やはりパラシュートに同じ問題を抱えていたことが判明したため、仮にこの2機目の打上げが決行されていた場合にはコマロフと合わせて4名の飛行士が命を落とす結果になった可能性もある。このソユーズ1号及び2号によって行なわれる予定だったミッションは後にソユーズ4号及び5号によって遂行された。
コマロフはソビエト連邦の国葬に付され、遺灰はモスクワの赤の広場にあるに納められた。彼がこの待遇を得ることは、再突入に先立って管制官から本人に伝えられていたという説がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ソユーズ1号」の詳細全文を読む




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