翻訳と辞書
Words near each other
・ スルファサラジン
・ スルファジアジン
・ スルファジアジン銀
・ スルファターゼ
・ スルファチド
・ スルファニルアミド
・ スルファニル酸
・ スルファフラゾール
・ スルファマスタード
・ スルファミド
スルファミン酸
・ スルファメチゾール
・ スルファメトキサゾール
・ スルファモノメトキシン
・ スルファン
・ スルフィド
・ スルフィド結合
・ スルフィノアラニンデカルボキシラーゼ
・ スルフィルイミン
・ スルフィレドキシン


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

スルファミン酸 : ウィキペディア日本語版
スルファミン酸[するふぁみんさん]

スルファミン酸(スルファミンさん、)は、別名をアミド硫酸といい、示性式が H3N+SO3 と表される無色の固体。水によく溶け、比較的強い酸性を示す。ジアゾ染料で染色した際に残留している余剰亜硝酸塩を分解するのに使用される。硫酸ヒドロキシ基アミノ基に置換したもの。
== 構造と反応性 ==
スルファミン酸の性質は中性型 H2NSO2(OH) としてではなく互変異性である双性イオン型のひとつ、H3N+SO3 としての性質を示す。硫黄と酸素、硫黄と窒素の結合距離はそれぞれ 1.44、1.77 Å と知られており、より長い 硫黄-酸素が単結合、硫黄-窒素が二重結合性を持つことを示している。さらに中性子散乱の実験により 3個の水素が窒素から 1.03 Å の距離にあることが示されたことから、4種類の異性体(中性型 H2NSO2(OH)、HN=SO(OH)2、双性イオン型 H3N+SO3、H2N+=SO(OH)O)のうち、H3N+SO3 の構造が主であることが分かった。
スルファミン酸は比較的強酸で、酸解離定数 ''K''a = 1.01 x 10−1。固体は吸湿性を示さず純品を得やすいため、酸塩基滴定で標準物質として用いられる。アンモニア水の中では2段階の脱プロトン化を受け、ジアニオン 2− となる。
スルファミン酸の固体は 205 ℃で融解し、さらに高い温度では分解して水と三酸化硫黄二酸化硫黄、窒素分子に変わる。
アミノ基が電子求引基と結合している点で尿素と共通点があり、例えばともに水溶液を加熱するとアンモニウムイオンを生成する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スルファミン酸」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.