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ジャマイカ・クレオール語 : ミニ英和和英辞書
ジャマイカ・クレオール語[じゃまいかくれおーるご]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ご]
  1. (n,n-suf) language 2. word 

ジャマイカ・クレオール語 : ウィキペディア日本語版
ジャマイカ・クレオール語[じゃまいかくれおーるご]

ジャマイカ・クレオール語は、英語アフリカの言語をベースにしたクレオール言語である。特にジャマイカにおいて、またジャマイカ系移民によって使用される。ジャマイカ英語、あるいはラスタファリアンの英語使用とは異なる。
局地的にはパトワ (Patois, Patwa) とも、あるいは単にジャマイカ語とも呼ばれる。日本においてはパトワ語と呼ばれる場合もある。
==概説==
この言語は17世紀クレオール化の過程に由来している。単純に言うと、西アフリカ中央アフリカの人々が、奴隷化によって交渉をもたらされたことにより、ヴァーナキュラー(自国語)と方言イギリス英語アイルランド語あるいはスコットランド語の変種の影響も含む)を獲得し、母語化した結果と考えられる。ジャマイカ・クレオール語は、言語学上はポスト・クレオール化口語連続性 (Post-creole speech continuum)、あるいは言語学的連続性と呼ばれている〔John R. Rickford (1987), ''Dimensions of a Creole Continuum: History, Texts, Linguistic Analysis of Guyanese''. Stanford, CA: Stanford UP.〕〔Peter L. Patrick (1999), ''Urban Jamaican Creole: Variation in the Mesolect''. Amsterdam/Philadelphia: Benjamins.〕〔クレオール言語形成後の上層言語(acrolect、上層方言)に最も近い言語の変種は、中間的な変種(集合的に中層方言、mesolectと呼ぶ)や、最も拡散した地方の変種(集合的に下層方言、basilectと呼ぶ)と、制度的にはっきりとした差異が分かることはない、ということを意味している用語。w:Post-creole speech continuumを参照。〕。通常ジャマイカ人自身はこれらの言語を「パトワ」と呼んでいるが、この呼称について言語学的には正確な定義はない。
ジャマイカ語を話すジャマイカ系移民のコミュニティは、マイアミニューヨークシティトロントハートフォードワシントンD.C.ブラジルニカラグアコスタリカパナマカリブ海沿岸、ロンドンに存在する〔Mark Sebba (1993), ''London Jamaican'', London: Longman.〕。その中層方言的な形式は、下層方言的なベリーズ・クレオール語と似ていて、双方にはっきりと共通している言語変種は、18世紀にジャマイカのマルーン(逃亡奴隷)の子孫によって島に持ち込まれたコロンビアのサンアンドレス諸島で見出せる。ジャマイカ・クレオール語はほとんどが口語として存在している。ジャマイカの書き言葉としては標準的なイギリス英語が最も多く使用されるが、ジャマイカ・クレオール語も書き言葉としておよそ100年間進化してきた。ジャマイカの作家のクロード・マッケイ (Claude McKay) は、彼のジャマイカ・クレオール語の本「Songs of Jamaica」を1912年に発行した。クレオール語と英語は、新しいインターネット上の文章の形式において文体上のコントラスト(二言語間の切り替え)のために頻繁に使用されている〔Lars Hinrichs (2006), ''Codeswitching on the Web: English and Jamaican Creole in E-Mail Communication''. Amsterdam/Philadelphia: Benjamins.〕。また、フランスマルティニーク(公用語:フランス語)とセントルシア(公用語:英語)の人々はパトワ語で意思疎通を図る。
英単語や派生語の使用が高いにもかかわらず、ジャマイカ語の発音語彙は英語のそれとはかなり異なる。非カリブ海諸島の英語方言の母語話者は、大きくアクセントを付けたジャマイカ語の話者がゆっくり話した時や、ジャマイカ人に一般的な多数の熟語の使用を保留した時にしか理解できない。むしろジャマイカ・クレオール語は、アフリカの基礎言語とヨーロッパ言語を混合した彼らの共通の先祖のために、西アフリカのピジン英語やクレオール言語との類似性を表している。シエラレオネクリオ語ナイジェリア・ピジン英語、そしてジャマイカ・クレオール語などは、非常に異なったアクセントの障害の後ろに、実際に相互に通じる明瞭さが見られる。
これは、多くのジャマイカ語の単語は、様々なアフリカ言語に由来しており、その言語構文はほとんどが様々なアフリカ言語から得ている事実に由来している。例えば、名詞の複数形化は、数詞を前に置く(de five bud=the five birds) か、複数形の指示語、"dem" を後に置く(de bud dem=the birds)。同様に、動詞時制は、時制の指示語を前に置いて使用することで指定される(mi swim, mi a go swim, mi beh~ swim, mi a fi swimなど)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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