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コウノトリ呼び戻す農法 : ミニ英和和英辞書
コウノトリ呼び戻す農法[ほう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

呼び戻す : [よびもどす]
  1. (v5s) to call back 2. to call home 
戻す : [もどす]
  1. (v5s) to restore 2. to put back 3. to return 
: [のう]
 【名詞】 1. farming 2. agriculture 
農法 : [のうほう]
 【名詞】 1. farming methods 
: [ほう]
  1. (n,n-suf) Act (law: the X Act) 

コウノトリ呼び戻す農法 ( リダイレクト:コウノトリ呼び戻す農法米 ) : ウィキペディア日本語版
コウノトリ呼び戻す農法米[こうのとりよびもどすのうほうまい]
コウノトリ呼び戻す農法米(こうのとりよびもどすのうほうまい)とは、福井県越前市での“環境順応型農法”による稲作で生産されたコメである。「コウノトリ米」とも呼ばれる。コウノトリ呼び戻す農法とは、コウノトリを地域に呼び戻すための農法で、無農薬、無化学肥料生物多様性への配慮を行う農法で、手本は兵庫県豊岡市の「コウノトリ育む農法」である。福井県認証特別栽培米〔。
== 歴史と目的 ==
越前市西部地区(白山、坂口地区)はアベサンショウウオが棲息する里地・里山であり、2009年には「にほんの里100選」に選ばれているが〔白山・坂口 にほんの里100選〕、福井県によると田んぼに代表される水辺の生き物が最も危機に瀕しているとして〔特集記事:里山発 いのちの輪 コウノトリ支局2010 2010年1月1日-9月29日:福井新聞〕、希少野生生物の保全が求められていた〔5頁、編集・発行:越前市(産業環境部農政課里地里山再生推進室)〕。
また、20世紀、日本のコウノトリは絶滅の危機に瀕し、1956年特別天然記念物に指定された。戦後の越前市では、コウノトリが数回飛来し、その度に全国的な話題となった〔〔。
1970年(昭和45年)の越前市(旧武生市)黒川町では、下くちばしが折れ採餌が難しいコウノトリ「コウちゃん」が飛来し、白山小学校などの住民の世話を受け、これが人々の記憶に残った〔。
2005年剥製となったコウちゃんは一時、越前市に展示された〔。40年前には幼かった者は今は農業の担い手となっていた〔特集記事 - コウノトリ通信 2009年4月23日-2011年2月18日:福井新聞〕〔。
2007年、この地にコウノトリを飛来させたいと考えた越前市黒川町の農家有志4名が無農薬・無化学肥料の稲作を試みる〔。
さらに2年後の2009年、越前市西部地区(白山、坂口地区)の農家9名により“コウノトリ呼び戻す農法部会”が作られ、コウノトリに配慮した“環境順応型農法”による稲作が開始された〔「コウノトリ」のページ 更新日 2011年2月10日 情報発信元:秘書広報課 - 越前市〕〔コウノトリ呼び戻す農法、息子へ 活動農家、自然への思い継承 コウノトリ通信 福井のニュース 2012年4月29日午前7時25分:福井新聞〕。
この農法は名称の通りコウノトリを地域に呼び戻すための、無農薬かつ無化学肥料で、生物多様性に配慮した農法となっている〔。
そのコメは「コウノトリ呼び戻す農法米」〔や「コウノトリ米」〔コウノトリ米 JA越前たけふ〕などと呼ばれる。
2010年4月には、40年ぶりに新たなコウノトリ「えっちゃん」が飛来し〔、越前市内のあちこちの田んぼで採餌するなどして、107日間滞在した〔「えっちゃん」再び本県飛来 コウノトリ、坂井で確認 特集・みらいつなぐふくい 福井のニュース 2010年8月20日午前8時02分:福井新聞〕〔〔「えっちゃん」越前市などで長期滞在 好んだ環境、本能で判別? コウノトリ通信 福井のニュース 2012年2月16日午後2時40分:福井新聞〕。このえっちゃんの出来事が影響してか、冬期湛水(とうきたんすい)の水田が増えたり〔全国環境保全型農業推進コンクールで優秀賞を受賞しました 更新日 2013年3月12日 情報発信元:農林振興課 - 越前市〕、地区外の農家が“コウノトリ呼び戻す農法部会”に加入した〔無農薬米作り、白山・坂口以外も コウノトリ農法4年目 特集・みらいつなぐふくい 福井のニュース 2012年5月11日午後2時54分:福井新聞〕。
“コウノトリ呼び戻す農法”は、安全・安心な高付加価値米を生産する狙いもあるが〔、実際にコウノトリが飛来することを想定し、適切な環境を取り戻すことを目標としている〔。
2010年に開催された名古屋でのCOP10の会場では“コウノトリ呼び戻す農法米”のおにぎりが関係者に振る舞われた〔コウノトリ米、世界が称賛 COP10会場で振る舞う 特集・みらいつなぐふくい 福井のニュース 2010年10月19日午後6時15分:福井新聞。コウノトリ米がCOP10に 農家の熱い思い国際舞台へ 特集・みらいつなぐふくい 福井のニュース 2010年10月8日午前7時47分:福井新聞。〕。
国連大学高等研究所の所長ゴビンダン・パラウィルは礼状を出し、関係者はパラウィルがコウノトリ米を選んだ理由に「(越前市白山・坂口地区は)拠点施設から遠く離れているにもかかわらず、いつかコウノトリが飛来する日を待ちながら地道に環境を整えている」と評価したことを福井新聞は伝えた〔。
福井新聞は“コウノトリ呼び戻す農法米”を「おいしい」と伝える〔。だが、その手法“コウノトリ呼び戻す農法”は、栽培技術の確立(安定収量)に向け、2013年現在も試行錯誤が行われる〔コウノトリ産卵受け共生視点確認 農法5年目始動、部会総会 特集・みらいつなぐふくい 福井のニュース 2013年5月9日午前8時34分:福井新聞〕。
なお、2013年にはこの農法で生産された酒米による日本酒もできあがった〔コウノトリ呼び戻す農法で造られた新酒が発売されます。 更新日 2013年11月29日 情報発信元:農林振興課 - 越前市〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コウノトリ呼び戻す農法米」の詳細全文を読む




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