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クマル酸 : ウィキペディア日本語版
クマル酸[くまるさん]

クマル酸(クマルさん、Coumaric acid)は、ケイ皮酸水酸基がついた構造を持つ有機化合物である。フェニル基の水酸基の位置によって、''o''-クマル酸、''m''-クマル酸、''p''-クマル酸の3種類の異性体がある。この中で、''p''-クマル酸が天然に最も多く存在する。''o''-クマル酸は別名:クマリン酸(Coumaric acid)と呼ばれることもあるが、英語名 Coumalic acid のクマリン酸とは異なる。
== 性質 ==
''p''-クマル酸は、結晶性で固く、水にはわずかしか溶けないが、エタノールジエチルエーテルには良く溶ける。
''p''-クマル酸には酸化防止剤の効果があるため、発癌性のあるニトロソアミンの生成を抑えることにより〔 "Reaction of ''p''-hydroxycinnamic acid derivatives with nitrite and its relevance to nitrosamine formation. Kikugawa, Kiyomi; Hakamada, Tomoko; Hasunuma, Makiko; Kurechi, Tsutao ''Journal of Agricultural and Food Chemistry'' (1983), 31(4), 780-5.〕、胃癌のリスクを減らすと考えられている〔 Antioxidant and antigenotoxic effects of plant cell wall hydroxycinnamic acids in cultured HT-29 cells. Ferguson Lynnette R; Zhu Shuo-tun; Harris Philip J. ''Molecular Nutrition & Food Research'' (2005), 49(6), 585-93.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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