翻訳と辞書
Words near each other
・ エドモン・ボードワン
・ エドモン・ロカール
・ エドモン・ロスタン
・ エドモン=フランソワ・アマン=ジャン
・ エドュアルト・ブフナー
・ エドュアルド・モントート
・ エドリック・ストーム
・ エドレッド
・ エドレンジャー
・ エドロ
エドロホニウム
・ エドワゥ・マス
・ エドワジェラ症
・ エドワジエラ症
・ エドワルト・シュトラウス
・ エドワルト・ファン・ダイク
・ エドワルド・ウェーバー
・ エドワルド・シェワルナゼ
・ エドワルド・フェネク・アダミ
・ エドワルド・フミヒコ・フクシマ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

エドロホニウム : ミニ英和和英辞書
エドロホニウム
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


エドロホニウム : ウィキペディア日本語版
エドロホニウム

エドロホニウム(Edrophonium)は、速効性の可逆性コリンエステラーゼ阻害剤の一つである。主にでアセチルコリンエステラーゼ(AChE)を競合的に阻害し、神経伝達物質アセチルコリンの分解を防ぐ。
エドロホニウム塩化物は、アンチレクス静注10mgという名称で1960年に杏林製薬から販売されている。
==効能・効果==
重症筋無力症(Myasthenia Gravis)をやランバート・イートン症候群から鑑別診断する為に投与される。テンシロン・テストは、エドロホニウムを静注してその直後に一時的に筋力が増強するか否かを調べる検査である。このテストで患者が筋力増強を自覚した場合は、重症筋無力症である可能性が高い。
*重症筋無力症は、神経筋接合部に於いて、骨格筋のニコチン性アセチルコリン受容体自己抗体(抗アセチルコリン受容体抗体)が結合して、受容体が阻害又は分解される事でアセチルコリンによる神経筋伝達が阻害される為に、筋肉の収縮力が低下する自己免疫疾患である。この場合、エドロホニウムを投与するとシナプス間隙のアセチルコリン濃度が上昇するので、患者は筋力増強を自覚する。
*コリン作動性クリーゼの場合は、患者の体内には神経筋刺激が過剰となっており、エドロホニウム投与で筋脱力感は増強される。
*ランバート・イートン症候群(LEMS)は重症筋無力症に類似の自己免疫疾患である。しかし、LEMSに於いてはP/Q-型カルシウムチャネルに対する自己抗体が生じており、神経細胞へのカルシウム流入量が不足し、神経はその末端でアセチルコリン顆粒を充分に放出する事が出来ない。その為、エドロホニウムを投与しても筋力は増強されない。
エドロホニウムはアセチルコリンエステラーゼ阻害剤であるので、シナプス間隙でのアセチルコリン存在時間を延長させる。ピリドスチグミンネオスチグミンはAChEの活性中心に結合するが、エドロホニウムはアロステリック部位である103位のセリンに結合して阻害効果を発揮する。
その他、筋弛緩剤投与後の遷延性呼吸抑制の作用機序の鑑別診断の適応を持つ。
又、術後の再クラーレ化(筋弛緩薬の作用再発現)時にも使用される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エドロホニウム」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.