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ウミニナ : ウィキペディア日本語版
ウミニナ

ウミニナ(海蜷)、学名 ' は、吸腔目ウミニナ科に分類される形の巻貝の一種。極東アジアに分布し、淡水の影響のある海岸や河口といった汽水環境の、主に砂泥や砂礫などの(干潟)に生息するが、時には岩礁性の環境に見られることもある。韓国名は「」、中国名は「」(多形灘棲螺)、台湾では「」とも言う。
また同様の環境にはウミニナによく似た外見や生態を示す巻貝も多く、大規模な産地ではこれらの複数種が共存することも少なくない。日本ではそれらを総称して「ウミニナ」、「ウミニナ類」などと呼ぶことがあるため、これらについても「日本産”ウミニナ類”」の節で述べる。 は、吸腔目ウミニナ科に分類される形の巻貝の一種。極東アジアに分布し、淡水の影響のある海岸や河口といった汽水環境の、主に砂泥や砂礫などの(干潟)に生息するが、時には岩礁性の環境に見られることもある。韓国名は「」、中国名は「」(多形灘棲螺)、台湾では「」とも言う。
また同様の環境にはウミニナによく似た外見や生態を示す巻貝も多く、大規模な産地ではこれらの複数種が共存することも少なくない。日本ではそれらを総称して「ウミニナ」、「ウミニナ類」などと呼ぶことがあるため、これらについても「日本産”ウミニナ類”」の節で述べる。
== 形態 ==
成貝の貝殻は殻高35mm・殻径13mmほど、塔形で堅い。螺層(巻き)は8階ほどになる。巻きの中ほどが膨らみ、円錐というより水滴形を長くした形に近い。貝殻の色は灰色や灰褐色が多いが、縫合(巻きの繋ぎ目)の下側に白い帯模様が入るものも多い。
螺肋(巻きに沿った線)は5本で、それが不規則に区切られた煉瓦積みのような細かい彫刻が貝殻表面を覆う。縫合のやや下には低いイボ状突起が並んで肩を形成することがあるが、この突起列は個体や個体群によって強弱の変化が激しく全く見られない場合も多い。殻口は比較的大きな半円形で、外側は黒地に白い縞模様がある。内側は白い滑層(陶器のような質感の層)が発達し、特に殻口内唇の上部には三角形に張り出した滑層瘤(かっそうりゅう)ができる。蓋は角質円形の多旋型で濃褐色をしており、周縁には半透明褐色の薄い膜状部がある〔内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』1948年初版・2000年重版 北隆館 ISBN 4832600427〕〔波部忠重監修『学研中高生図鑑 貝I』1975年〕〔波部忠重・小菅貞男『エコロン自然シリーズ 貝』1978年刊・1996年改訂版 ISBN 9784586321063〕〔奥谷喬司編著『日本近海産貝類図鑑』(解説 : 長谷川和範)2000年 東海大学出版会 ISBN 9784486014065〕。
ただし本種は貝殻の個体変異が多く、黒っぽい、白っぽい、殻の膨らみが弱い、イボ状突起が発達する、滑層瘤がない、殻口が小さいなど、先述の特徴に当てはまらない個体も見かけられる。学名の種小名"''multiformis''"も「多形」を意味する〔〔。類似種を含めた所謂ウミニナ類の中では、殻の中ほどが膨らむこと、体全体に比べて体層(殻の最下層)と殻口が比較的大きいことなどで他種と区別できるが、個体変異により同定が難しい場合があり、特に殻口が完成していない幼貝ではホソウミニナとの識別が困難である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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