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ウォルフ・キッシュナー還元 : ミニ英和和英辞書
ウォルフ・キッシュナー還元[うぉるふ きっしゅなーかんげん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
還元 : [かんげん]
  1. (n,vs) resolution 2. reduction 3. return to origins 
: [げん, もと, がん]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 4. (2) former 

ウォルフ・キッシュナー還元 : ウィキペディア日本語版
ウォルフ・キッシュナー還元[うぉるふ きっしゅなーかんげん]
ウォルフ・キッシュナー還元(ウォルフ・キッシュナーかんげん、Wolff-Kishner reduction)はケトンアルデヒドカルボニル基ヒドラジンによって還元してメチレン基にする化学反応のことである〔総説: Todd, D. ''Org. React.'' 1948, ''4'', 378.〕。
1911年にロシアニコライ・キッシュナー:ru:Кижнер, Николай Матвеевич〕〔Kishner, N. ''J. Russ. Chem. Soc.'' 1911, ''43'', 582.〕、1912年にプファルツルートヴィヒ・ヴォルフ:de:Ludwig Wolff (Chemiker)〕〔Wolff, L. ''Ann.'' 1912, ''394'', 86.〕によって独立に発見された。原報はカルボニル化合物をヒドラジンと反応させてヒドラゾンとした後、塩基とともに封管中で加熱融解するというかなり厳しい反応条件であったが、1946年に黄鳴竜(ファン・ミンロン、Huang—Minlon)によってカルボニル化合物とヒドラジン水和物をエチレングリコール中で水酸化カリウム触媒としてヒドラゾンを単離することなく反応させる改良法が報告された。また溶媒としてジメチルスルホキシドを使用すると室温付近の温和な条件でも反応が進行するという改良法も報告されている。
反応機構はヒドラジンとカルボニル化合物が反応して生成したヒドラゾン(R2C=N-NH2)が塩基により異性化してジアゼン(R2CH-N=NH)となった後、塩基により窒素上のプロトンが引き抜かれて窒素分子が脱離するフラグメンテーションが起こり、生じたカルバニオンがプロトン化されてメチレン基に還元された生成物が得られるというものである。
ヒドラジン誘導体であるセミカルバジドも同様の反応を起こす。
== 関連項目 ==

* クレメンゼン還元

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ウォルフ・キッシュナー還元」の詳細全文を読む




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