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アンシャル体 : ウィキペディア日本語版
アンシャル体[あんしゃるたい]

アンシャル体(アンシャルたい、)は、西暦4世紀から8世紀にかけてラテン語ギリシャ語写本に使われた大文字の〔Glaister, Geoffrey Ashall. (1996) ''Encyclopedia of the Book''. 2nd edn. New Castle, DE, and London: Oak Knoll Press & The British Library, p. 494. ISBN 1884718140〕書体である〔''The Cambridge Encyclopedia of The English Language''. Ed. David Crystal. Cambridge: Cambridge University Press, 1995. p. 258.〕。アンシャル体の文字は、ギリシャ語ラテン語ゴート語を記すのに使われた。アンシャル書体(アンシャルしょたい)、アンシャル字体(アンシャルじたい)ともいう。アンシャルはアンシアルとも表記される。
==発展==

初期のアンシャル体はローマ筆記体から発展したもののようである。従来の文字がパピルスのような粗い材料の上に書くのに適して角ばった画数の多い字を使っていたのに対して、初期のアンシャル体は、新しい羊皮紙犢皮紙の滑らかな表面を利用した、太い一筆書きの筆画により特徴づけられる。大英博物館蔵の『De bellis macedonicis』のような最初期のアンシャル体の例では、すべての文字は互いにつなげられずに書かれ、また単語は通常区切られていない。しかし、単語を区切ることは後世のアンシャル体の特徴である。
書体が数世紀かけて発展するにつれ、文字は複雑化していった。とくに、西暦600年ごろ、基本的筆画に対する装飾や誇張が多くの写本にあらわれるようになった。アセンダディセンダの出現が最初の主な変化であり、ついで基本的な筆画が曲げられたり重ねられたりしていった。西暦800年ごろにより細かな小文字書体が勃興したとき、当時のアンシャル体の文字のいくつかは、より単純で小さな小文字書体のデザインの基礎になった。その後もアンシャル体は特に聖書の写本に使用されていたが、10世紀前後までに徐々に衰退していった。アンシャル体による写本は500以上残っており、この数はカロリング朝ルネサンス以前ではとびぬけて多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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