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アネクドート : ミニ英和和英辞書
アネクドート[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

アネクドート : ウィキペディア日本語版
アネクドート[ちょうおん]

アネクドート()とは、ロシア語では滑稽な小話全般を指すが、日本ではそのうち特に旧ソ連で発達した政治風刺の小話を指して用いられることが多い。本来この言葉はギリシャ語のアネクドトン()に由来し「公にされなかったもの」の意を表した〔例えば、6世紀東ローマ帝国ユスティニアヌス1世時代にプロコピオスが書いた秘密ノート『秘史』()。〕。同根の言葉である英語のアネクドート()や、多くの言語での対応する言葉は逸話の意味で用いられている。この記事ではソ連時代を主としたロシアの政治的な小話について取り扱う。
==概要==
専制的なロシア帝国時代から、ロシアにおいて政治風刺を口にすることは危険なものだと考えられてきた。旧ソ連時代には、公的に発行されていた風刺雑誌『クロコジール』(『クラカジール』とも。、Krokodil)で当時の政治的出来事を風刺することが少なからず認められていたものの、個人でそれを行うことはそのほとんどの時期を通じてやはり非常に際どいものであった。そうした抑圧的環境にもかかわらず、あるいはむしろそれゆえロシアにおけるユーモアは開放感をもつ文化として、またエリート層に対する対抗と冷やかしの手段として花開くこととなった。例えば、1970年代から1980年代初頭にかけてブレジネフのソ連停滞期には、比較的平和で政治的に安定した環境にあったため、むしろ鋭い政治的ウィットが世の中の至らなさへと向けられた。1990年代に専制的な支配体制が終わりを迎えるとともに、逆に政治風刺の衰退が西欧化の徴として惜しまれることになった。共産党支配の終焉後に現れた犯罪者まがいのビジネスマンのような新たなロシアの顔は、別の風刺の形を作り出している。
こうしたロシアの笑いにおいて最も一般的な形式が、「落ち」をもった小話であるアネクドートである。典型的なアネクドートは固定化された設定とお馴染みの登場人物をもった一連のカテゴリーからなっており、意外さの効果は言葉の上でのプロットや役割の無限のバラエティーによって担われていた。
政治的アネクドートがロシア内の人々の不満のはけ口となった一方、冷戦時代の西側ではこうした政治的アネクドート自体が政治的価値をもち、ソ連のイデオロギーの退廃を示すものとして広められた。さらにアネクドートとして紹介されるもののなかには、実際にはソ連生まれのもののみでなく外国生まれのものもある。日本では1970年代の読売新聞が、アネクドートをよく紹介していた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アネクドート」の詳細全文を読む




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