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アトガ・ハーン : ミニ英和和英辞書
アトガ・ハーン[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

アトガ・ハーン : ウィキペディア日本語版
アトガ・ハーン[ちょうおん]

アトガ・ハーン(Atgah Khan, 生年不詳 - 1562年5月16日)は、北インドムガル帝国の政治家・武将。宰相でもある。シャムスッディーン・ムハンマド・ハーン(Shamsu'd-Din Muhammad Khan)の名でも知られる。
==生涯==
1540年ムガル帝国の皇帝フマーユーンカナウジの戦いシェール・シャーに敗れ、に乗ってガンジス川を渡って逃げる際、安全に着岸できるよう尽力した〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕。それ以降、彼はフマーユーンに近侍することを許され、その妻ジージー・アナガは皇子アクバルの乳母となった〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕。
1556年、フマーユーンが死んでアクバルが皇帝になったが彼のもとでも重用され、乳母の夫ということで養父を意味する「アトガ」で呼び、息子ミールザー・アズィーズ・コーカは乳兄弟を意味する「コーカ」で呼ばれた〔クロー『ムガル帝国の興亡』、p.78〕。
1560年、宰相位を解任されたバイラム・ハーンは自分の部下バハードゥル・ハーンが宰相となったのを見て反乱を起こした〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕。だが、アクバルはアトガ・ハーンをその討伐に差し向け、彼はこれを制圧した〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕。
さて、バイラム・ハーン失脚後、アクバルの乳母マーハム・アナガが政権を握ったが、フマーユーン以来の重臣であるアトガ・ハーンはマーハム・アナガ一派に対抗しうる存在あった〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕。そのため、アトガ・ハーンは政権から外され、皇帝に不満を訴えたこともあった〔石井『ユーラシア文化叢書<2> ムガル帝国』、pp.44-45〕。
だが、1561年11月にアクバルはマーハム・アナガ子飼いのバハードゥル・ハーンに代えて、アトガ・ハーンを宰相に任命した〔ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.189〕〔石井『ユーラシア文化叢書<2> ムガル帝国』、p.47〕。アトガ・ハーンと同様にフマーユーン以来の重臣だったムヌイム・ハーンは内心彼が宰相であることに不満を持っており、マーハム・アナガの息子アドハム・ハーンにその暗殺を唆した〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕。調子に乗りやすかったアドハム・ハーンはムヌイム・ハーンに唆され、彼自身もアトガ・ハーンが宰相であることが気にくわなかったため、その暗殺を計画した〔クロー『ムガル帝国の興亡』、p.84〕〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕。
1562年5月16日、アドハム・ハーンは大勢の部下を連れ、アーグラ城の公謁殿でムヌイム・ハーンと会合をしていたアトガ・ハーンを短剣で刺し殺してしまった〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.152〕〔ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.189〕〔クロー『ムガル帝国の興亡』、p.84〕。養父の死を知ったアクバルの怒りは尋常ではなかった。アドハム・ハーンはアクバルによって顔面を殴られたのちすぐさま処刑され、マーハム・アナガの政権も終わりを告げた〔小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、pp.152-153〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アトガ・ハーン」の詳細全文を読む




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