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YOZAN : ウィキペディア日本語版
YOZAN[よーざん]

株式会社YOZAN(ヨーザン、YOZAN Inc.)は、電気通信事業を行う子会社を保有する企業。2005年7月1日株式会社鷹山から商号変更。社名は上杉鷹山に由来する。
== 会社概要 ==
設立当初は第三世代携帯電話 (W-CDMA) 用の集積回路設計・研究開発などを行っていたが、第三世代携帯電話のサービス開始の遅れや需要の伸び悩みへの不安から、電気通信事業者へ業態転換を行うことになる。
2001年12月4日無線呼び出し(ポケベル)事業の「東京ウェブリンク」(旧東京テレメッセージ、後のマジックメール)をボーダフォングループ(当時)の日本テレコム(現ソフトバンク)から譲受、2002年8月1日PHS事業の「アステル東京」を東京通信ネットワーク(後のパワードコム、現在はKDDI吸収合併)から譲受。
当初の計画では、譲受したインフラをPHSと電力系通信事業者の光ファイバー無線LANを組み合わせた無線IPネットワークに改良することにより、事業拡大を目指そうとした。しかし、事業に対する見通しの甘さに加え、主たる回線調達元となっていた電力系通信事業者・パワードコムが競合他社へ吸収合併されたため当初の計画は頓挫した。PHS事業を承継した時点でアステル東京のPHS事業は行き詰っており、買収後も毎期大赤字が続いた。
2005年2月には、アステルPHS基地局の設置場所を転用し、WiMAXによる無線定額通信およびIP電話サービスを2005年末に開始すると発表し、それに伴い、アステル事業は同年11月30日をもって終了した。また、ボイススポットフォンも2006年5月31日限りで終了、テレメトリング(専ら計器の遠隔読み出し等に用いる通信回線を提供するサービス)も同年6月30日限りで終了し、PHS事業からは完全撤退した。しかし、電波法では事業撤退後、速やかに空中線(基地局及びアンテナ)を撤去すべきとされており、YOZANは巨額の撤去費用を引当として計上した。
結局、PHS事業をアステル東京から譲受したことがYOZANを事実上の破綻に追い込む結果となった。PHS事業からの撤退後も東京電力の電柱などに共架されているPHS基地局の撤去は進んでいない。基地局の撤去には数十億の資金が必要であるとYOZANは公式発表している。
高取会長が提唱して推進したWiMAX事業も2007年12月31日に事業を凍結、2008年6月30日をもって同事業の廃止が公表され、時代を先取りしたWiMAXサービスは終了した。
唯一、自治体向けの地域情報配信サービスとして期待された無線呼出しもPHS事業の大幅赤字の影響で事業の拡大は果たせなかった。新株予約権付社債の発行を繰り返すなどして資金手当てをしていたが、本業は売上減少が続き大幅赤字経営から脱却できなかった。
2008年3月期には100億円の債務超過となり、監査報告書において、継続企業の前提に関する重要な疑義に関する注記が監査法人より出され経営破綻も時間の問題と見られた。資金繰りが行き詰まったYOZANは沖縄でのWiMAX事業の開始と、無線呼出し事業の継続のために、無線呼出し事業をPHS事業などから分離するため2008年10月1日付けで無線呼出し事業を会社分割により切り分け、社名を無線呼出し事業の創業時の「東京テレメッセージ」に戻した。それまでYOZANの資金を支えてきた米系ヘッジファンドのDKRオアシスは、新設された東京テレメッセージの株式を担保とし新たに数億円のファイナンスを行った。東京テレメッセージを担保として新たに調達された資金は沖縄でのWiMAX事業の立ち上げに使われた模様だが収益には貢献しなかった。また会社分割された東京テレメッセージもYOZANの旧経営陣が横滑りしただけで事業展開に成果もなく、会社分割の後も大幅赤字が続き結局DKRオアシスの関係者が立ち上げたMTSキャピタルに引き取られた。YOZANには100億円を超す債務と未撤去のPHS基地局だけが残ったが、PHS電柱局のメガキャリアへの譲渡と債権放棄などで債務超過を解消できる可能性はまだあったため、MTSキャピタルは譲渡予定先のメガキャリアとの交渉を続けたがYOZANのPHS局を承継しなくとも東京電力所有の電柱利用に東京電力が容易に応じてくれるとしてYOZANとのPHS局の承継交渉は打ち切られ、YOZANは完全に息絶えた。
現在、事業持株会社と称しているが、現在の主要な展開事業は無く、純粋持株会社というのが適当である。数少ない収入源の一つであった『着メロ』の商標権も、都税の滞納により東京都に差し押さえられた模様で、2010年2月に東京都主税局によりYahoo! オークションに出品され(効力範囲別に2件〔第086号 商標権 「着メロ(チャクメロ)」 - Yahoo! オークション〕〔第087号 商標権「着メロ(チャクメロ、キメロ)」 - Yahoo! オークション〕)双方ともゲームソフトメーカーのビジュアルアーツが落札した〔「着メロ」商標権2550万円 都の公売で落札 asahi.com2010年3月9日。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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