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長井宗秀 : ウィキペディア日本語版
長井宗秀[ながい むねひで]

長井 宗秀(ながい むねひで:1265年文永2年) - 1327年12月20日嘉暦2年11月7日)〔『鎌倉・室町人名事典 コンパクト版』「長井宗秀」の項では生没年未詳となっているが、『尊卑分脈』には宗秀について「甲斐守 宮内大輔 掃部頭」との記載があり、他に「掃部頭」を称した人物が見当たらないことから、『常楽記』嘉暦2年条に「十一月七日 長井掃部頭入道他界。六十三乙丑誕生」と見られる「長井掃部頭入道」が宗秀を指すと考えられている(紺戸淳論文(『中央史学』二、1979年、p.16))。『鎌倉・室町人名事典 コンパクト版』「長井宗秀」の項にも出家して「掃部入道道雄」と称した旨の記載がある。〕)は鎌倉時代後期の人物、鎌倉幕府御家人〔安田、1990年(『鎌倉・室町人名事典 コンパクト版』)、p.432・433。〕。
父は長井時秀〔〔『尊卑分脈』。〕〔永井晋「長井貞秀の研究」(『金沢文庫研究(第315号)』(金沢文庫、2005年)、永井晋『金沢北条氏の研究』(八木書店、2006年)P.199)。〕、母は安達義景の娘〔『尊卑分脈』安達義景の娘の一人の付記に「大江宗秀母」と書かれている。〕。北条実時(金沢実時)の娘を妻とし〔『北条氏系譜人名辞典』(新人物往来社、2001年)P.116・117、『金沢北条氏の研究』(八木書店、2006年)P.194(いずれも執筆は永井晋による)。〕、その間の子に長井貞秀〔〔がいる。その他の男子に、長井時千〔〔、長井冬時〔がいる。
== 生涯 ==
父・時秀が評定衆となった年〔に生まれる〔。のち元服に際して、北条氏得宗家当主(鎌倉幕府第8代執権)の北条時宗より偏諱を受け〔紺戸論文では宗秀の元服の時期を1274年1279年と推定してその時の得宗家当主であった時宗と烏帽子親子関係を結んだとしている(紺野淳論文(『中央史学』二、1979年、p.15系図・16~17)。長井氏大江広元の次男・時広を始祖とする鎌倉幕府の有力御家人であり(『世界大百科事典 第2版』「長井氏 」の項)、北条氏得宗家の烏帽子親関係による一字付与による統制下にあったとみられる(山野龍太郎論文(山本、2012年、p.163)、→北条氏#北条氏による一字付与について)。〕、宗秀と名乗る。
弘安5年(1282年4月、18歳にして引付衆宮内権大輔となった〔が、弘安8年(1285年霜月騒動安達氏と親族であったため失脚したという。しかし正応6年(1293年平禅門の乱の後復帰し、永仁元年(1293年5月に29歳で越訴頭人となり、同年10月に第9代執権・北条貞時が裁判機関の引付衆を廃し、執奏を設置してその最終判決権を掌握して幕政を合議制から得宗独裁へと変えたとされる際には、その執奏に就任している。永仁2年(1294年二階堂行藤とともに鎌倉幕府の使者として上京する〔『資料総覧』第5編905冊405頁「勘仲記」〕。
執奏7人の中で北条氏以外では2名だけであり、更に7人の中で北条師時(のちの第10代執権)に次ぐ若さであり、北条貞時政権の重要メンバーであったことが解る。またその2年後の永仁3年(1295年)には寄合衆、及び復活した評定衆に在任しており〔永仁3年(1295年)5月27日の評定の席には「宮大宗秀」の名が見られる(安田、1990年、p.433)。
史料では『永仁三年記』(著:太田時連)五月大条。廿七日 晴 御評定、太守、奥州、典厩、遠入、越入、尾州、上州、野入、宮大(宗秀)、隠州、勢入、羽州(二階堂行藤)、豊州、時連。引付、備州、民少、武庫、摂州、常州、丹廷。 〕、おそらくは永仁元年(1293年)5月段階から寄合衆に加わっていたものと思われる
永仁6年(1298年)4月には引付頭人となり〔「北条九代記」四月九日条、正月十三日為頭人、『史料総覧』5編905冊438頁〕〔、のち1309年延慶2年)3月15日に七番引付頭人を辞すまで、幕府、あるいは得宗家の重職についている。
出家後は道雄(どうゆう)〔〔〔「北条九代記」乾元元年二月十八日条、九月十一日条、『史料総覧』5編905冊487頁〕と称し、嘉暦2年(1327年)11月7日に死去した(享年63)〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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