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血液 : ウィキペディア日本語版
血液[けつえき]

血液(けつえき、英語:blood)は、動物の体内を巡る主要な体液で、全身の細胞栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体である〔生化学辞典第2版、p.420 【血液】〕。
== 概説 ==
血液は、生体内で細胞が生きてゆく上で必要不可欠な媒質であり、性状分量などは恒常性が保たれるように働く〔。ヒトの血液量は体重のおよそ 1/13〔(男性で約8%、女性で約7%)であり、体重 70 kg の場合は、約 5kg が血液の重さとなる。
動物一般について言えば、血液は体液とほぼ同意である。血液の流れを血流もしくは血行という。血液が管状の構造の中を流れている脊椎動物においては、この管を血管という〔。体液を体内で流通させるしくみがある場合、これを「血管系」あるいは「循環器系」という。血管系には開放血管系閉鎖血管系がある〔。ヒトをはじめとする脊椎動物は閉鎖血管系であり、特に外傷などが無い限り、血液は血管の内部のみを流れる。血管の外には組織液があり、液体成分と一部の血球は血管の壁を越えて出入りする。血管の周囲にある細胞は、組織液に浸っていると考えてよい。甲殻類昆虫など〔開放血管系の動物および循環器系のない動物においては血液は血管外にも流れ出すので、血液と組織液の区別はなく、体液はすべて血液と見なして良い。
なお、本記事の以下においては、特に断りのない限り、ヒトの血液について述べている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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