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藤本健二 : ウィキペディア日本語版
藤本健二[ふじもと けんじ]
藤本 健二(ふじもと けんじ、1947年-)は、北朝鮮の最高指導者・金正日の元・専属料理人〔(毎日新聞)2011年12月20日〕〔(読売新聞)2011年12月20日〕。「藤本健二」は仮名ペンネームであり、本名は非公開。
==プロフィール==
1982年に板橋調理師会事務所の会長の紹介で初めて北朝鮮へ渡り、寿司屋で働いていた。招待所へ寿司を作りに出張した際に金正日と知り合い、1989年から金正日の専属料理人として仕えたという。藤本の証言から、藤本が単なる料理人としてのみ仕えたのではなく、正日および家族から信頼され、子供達から胸の内を発露される立場にさえあったことが伺える。1990年に朝鮮労働党員になり、同時に朴哲(パク・チョル)という朝鮮名が与えられ、正日から2人の王子たち(金正恩 - 当時7歳、金正哲 - 当時9歳)の遊び相手として指名されたという。なお金正男には北朝鮮で会ったことはないとも述べている。
北朝鮮在住時1989年に現地の民謡歌手・厳正女(オム・ジョンニョ)と結婚し、息子1人と娘1人がいる。1994年には、朝鮮労働党中央委員会秘書室員となっている。1990年代には度々、食材などの買い付けのため日本へ来たが、1996年に一度入国管理法違反で逮捕され、釈放後しばらく沖縄に滞在したことがあったという。1998年平壌から北京に買出しに行った際に日本の警視庁の部長に電話したことがばれ、1年6ヵ月軟禁状態におかれて、いつ強制収容所に送られるかという恐怖を味わわされたため、2001年に意を決して北朝鮮を脱出したとされる。その際、脱出の心添えをしたのが高英姫だったとされる〔2012年6月30日放送の報道特集TBSテレビ - JNN系)より。高英姫の肉声が流れた際、涙を流して証言している。〕。金正日の私生活を知る数少ない人物とされ、テレビ出演の際には、必ずバンダナサングラスを着用している。これは北朝鮮の殺し屋から身を守るためとしている。その後、脱出を受け、家族は2年ほど順川市の炭鉱に送られて仕事をした〔「金正雲氏、7歳からベンツを運転」…藤本健二さんインタビュー(3) - Joongang Ilbo - 中央日報 2009年6月6日〕。
しかしながらなぜ金正日が、自身と家族の生殺与奪に関与可能で、かつトップシークレットとしたいであろう身内家族の情報を知りえる立場の料理人にわざわざ外国(それも仮想敵国)の出身者を採用したのかは不明である。この点について、著書の解説者である菊池嘉晃は、「藤本氏は朝鮮語も何も知らないまま渡った。だからこそ、金総書記の料理人になれたともいえる。もし彼が最初から朝鮮語に堪能で北朝鮮の内情に関心を持っていたとすれば、それこそ『スパイ』と疑われて金総書記のそばになど近づけなかったろう。藤本氏が金総書記のそばに置かれたのは、素直で明るい性格に加え、良い意味での“遊び人”であり、金総書記の大好きなバカラなどの賭け事はもちろん、さまざまなスポーツにも長け、気のおけない遊び相手になれたことが大きかったように思われる。藤本氏の身長が、(シークレットブーツを履いて)164-165cmとみられる金総書記よりわずかに低かった(162cm)のも幸いしたかもしれない」と述べている。
2003年に初めてマスコミに出て以来、その後の著作を含めて、金正日の後継者は三男の「ジョンウン王子」になるとの見方を一貫して示してきた。金正日による評価など具体的な根拠もあげていたものの、三男の存在はほとんど国内外で知られておらず、儒教文化圏の国であることから金正男、もしくは金正哲〔金正男が2001年に日本で拘束されたため、後継者候補から外れたという見方は一部でなされていた〕が後継者になると有力視されていたため藤本が本当に北朝鮮に行ったこと自体が疑われたこともあったが、金正恩が正式に後継者指名されると再びその証言の信頼性が見直されるようになっていった。
日本に帰国後は、北朝鮮当局の暗殺を恐れてサングラスで顔を隠し、常に防弾チョッキを身に着けて行動している。2012年には、朝鮮学校問題に係る在日スパイ被疑事件に巻き込まれ、北朝鮮の土台人から監視を受けていたことが発覚した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「藤本健二」の詳細全文を読む



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