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フィリップ・K・ディック : ウィキペディア日本語版
フィリップ・K・ディック[ふぃりっぷけいでぃっく]

フィリップ・キンドレド・ディックPhilip Kindred Dick, 1928年12月16日 - 1982年3月2日)はアメリカSF作家
== 概要 ==
ディックの小説は社会学的・政治的・形而上学的テーマを探究し、独占企業や独裁的政府や変性意識状態がよく登場する。後期の作品では、形而上学と神学への個人的興味を反映したテーマに集中している。しばしば個人的体験を作品に取り入れ、薬物乱用偏執病統合失調症神秘体験が『暗闇のスキャナー』や『ヴァリス』といった作品に反映されている。
1963年、歴史改変SF高い城の男』でヒューゴー賞 長編小説部門を受賞。1975年、未知のパラレルワールドで目覚めた有名人を描いた『流れよ我が涙、と警官は言った』でジョン・W・キャンベル記念賞を受賞した。ディックは、それらの作品について、「私は、私が愛する人々を、現実の世界ではなく、私の心が紡いだ虚構の世界に置いて描きたい。なぜなら、現実世界は、私の基準を満たしていないからだ。私は、作品の中で、宇宙を疑いさえする。私は、それが本物かどうかを強く疑い、我々全てが本物かどうかを強く疑う」と述べている。ディックは、自らを "fictionalizing philosopher"(小説化する哲学者)と称していた。なお、philosopherは、哲学者以外に、冷静な人、理性的な人、思慮深い人などを指す言葉である。
44編の長編に加え(2010年1月現在)、ディックは、約121編の短編小説を書いた。そして、そのほとんどがSF雑誌に掲載された。ディックは、作家になってからは、ほぼ常に貧乏だったが、死後になってから、彼の作品が『ブレードランナー』、『トータル・リコール』、『スキャナー・ダークリー』、『マイノリティ・リポート』といった映画になってヒットしている。『バルジョーでいこう!』(''Confessions d'un Barjo'' )のような一般映画も、ディック作品を原作として生まれている。2005年、タイム誌が1923年以降の英米の小説ベスト100を掲載し、そこにはディックの『ユービック』も含まれていた。2007年、ディックは、SF作家として初めて The Library of America series に収録されることになった〔Stoffman, Judy "A milestone in literary heritage" ''Toronto Star'' (February 10, 2007)〕〔Library of America Philip K. Dick: Four Novels of the 1960s 〕〔Library of America H.P. Lovecraft: Tales 〕〔Associated Press "Library of America to issue volume of Philip K. Dick" ''USA Today'' (November 28, 2006)〕。
アメリカSFを全面批判した、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムは、唯一ディックを称賛し、「ペテン師に囲まれた幻視者」と彼を評している〔「ペテン師に囲まれた幻視者」スタニスワフ・レム(『悪夢としてのP・K・ディック -人間、アンドロイド、機械』サンリオ 及び 『高い城・文学エッセイ スタニスワフ・レムコレクション』国書刊行会 に収録)〕(ただし、後の1976年に「アメリカSF批判」の件でレムがアメリカSF作家協会から追放される「レム事件」が起きた際、ディックは「ポーランドで自分の作品が騙されて出版された」として、レムを猛烈に批判した〔『SFマガジン』1977年11月号、ジーン・ヴァン・トロイヤー「レム事件の真相」〕)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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