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| エリトリア鉄道R442形蒸気機関車 : ウィキペディア日本語版 | エリトリア鉄道R442形蒸気機関車 エリトリア鉄道R442形蒸気機関車(エリトリアてつどうR442がたじょうききかんしゃ)はエリトリアの通称エリトリア鉄道で使用されているマレー式蒸気機関車である。 == 概要 == アフリカ大陸東部の紅海に面する、現在エリトリアとなっている地域は1930年代にはイタリア王国(現在のイタリア)の植民地であり、エリトリアもしくはイタリア領東アフリカとなっていた。エリトリアでは紅海沿岸の港湾都市であるマッサワから建設が始まり、現在では首都となっているアスマラを経由して内陸のスーダン国境方面のビシアまでの鉄道が1887年から1932年にかけて敷設されていた。軌間はマッサワ近隣のみの路線であった当時は750mmであったが、後にイタリアの狭軌鉄道標準の950mmとなっており、全長351km、標高2-2394mの山岳路線であった。 この路線では、開業以降イタリア製の蒸気機関車を主な機材として運行がされており、イタリア国鉄のものと同型で、その後イタリア国鉄からの機体も編入されたR440形や、その増備型のR441形などのマレー式蒸気機関車が主力となっており、これらの機体が貨車もしくは客車を牽引していた。これらのマレー式機関車は、1907年に導入されたバイエルン王国(現在のドイツ)のマッファイ〔Lokomotiv-und Maschinenfabrik J.A.Maffei, München〕製の8-10号機(後の440.025-027号機)をベースとし、これをイタリア国内で量産して1912-16年、36年に計23機〔1936年導入の機体はイタリア国鉄からの編入、このほかに同一機番の機体が2機、後年になって予備部品等を組み立てた機体が3機存在する〕が導入された機体がR440形、若干の拡大と単式マレー化をして1933-36年に計16機が導入された機体がR441形であった。さらに、1935-37年にイタリアのフィアッ ト〔FIAT Sezione Materiale Ferroviario, Torino, 1988年にFiat Ferroviariaとなる〕で製造された狭軌・勾配線区用2機関搭載型リットリナ〔Littorina〕のA60号機からA70号機まで計11機を導入して旅客列車の高速化を図っていた。しかしながら、同鉄道では更なる輸送力の増強を図ることとなり、1938年にR442.53号機からR442.60号機までの8機を導入した機体が本項で述べるR442形であり、翌1939年には称号改正により、イタリア国鉄で狭軌用を表す「R」を省略〔称号改正後の現車のナンバープレートは、R442形の「R」を削り取ったものと、新たに作製されたものの2種が存在する〕して442形となり、その後1963年には441.110号機を予備部品を使用して複式マレー式とした、もしくはR440形とR442形の廃車体と予備部品を使用したとされる442.61号機が編入されている。 R442形はR441形をさらに拡大したものであるが、単式マレーであったR441形は高出力であったもののボイラー容量が不足していたため、R442形では欧州では標準的であった複式マレーに戻され、また、R441形の一部機体で採用されていたポペットバルブ使用のカプロッティ式弁装置〔:en:Caprotti valve gear〕も本形式では採用されず、ワルシャート式弁装置となっているなど、一般的な構成の機体となっているが、R441形では一部のみ過熱式であったものが、R442形では全機が過熱式となっている。また、製造メーカーについてもR441形のSAOMI〔Officine Meccaniche Italiane S.A., Reggio Emilia〕からR440形と同じアンサルド〔Ansaldo S.p.A, Genova〕に戻っている。各機体の製造時の形式機番、製造所、アンサルド製番、製造年、1939年称号改正後の形式機番は以下の通り。
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