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飲茶 : ミニ英和和英辞書
飲茶[ヤムチャ]
(n) yamcha (tea)
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飲茶 : [やむちゃ]
 (n) yamcha (tea)
: [ちゃ]
 【名詞】 1. tea 
飲茶 : ウィキペディア日本語版
飲茶[やむちゃ]

飲茶(ヤムチャ(広東語)、英語:Yumcha)とは、中国広東省香港マカオを中心に行われている習慣で、中国茶を飲みながら点心を食べることである。広東省出身の華僑華人が多い中国国外のチャイナタウンや、国内の一部ホテルの朝食などにおいても行われている。茶は味の濃い点心と相性がよいことに加え、消化を促進する作用があり、また点心の油分の吸収を阻害する手段にもなっている。
==歴史==
起源をたどれば、喫茶の習慣が本格化した代にまでさかのぼることができるかも知れないが、中世においてはせいぜい簡単なナッツ類や菓子が茶請けとして用いられ、あくまでも主体は茶にあった。このような形式で、茶請けを食べながら茶を飲む習慣は、浙江省江蘇省福建省台湾などの江南地方を中心に、北京市など各地で、現代も見ることができる。
その後、代の大都市のひとつ、現江蘇省の揚州で、塩の取引によって栄えたことを背景に、料理が発展し、各種点心も作られるようになった。揚州には「富春茶社」のような代から続く茶店や、「冶春茶社」のような長い歴史をもつ店もあり、数多くの点心を出すことで知られている。揚州で飲まれる茶の主流は緑茶で、急須を使わず、マグカップのような大きな器に直接茶葉を入れて飲む。
一方、清代の広州で、飲茶の習慣は変化を遂げた。現広東省の省都である広州には清代から現在にまで続く「陶陶居」の様な料理店もあり、庭園に作られた「北園酒家」、「泮溪酒家」のような料理店が数多くできると、各店が料理だけでなく点心にも工夫を凝らして出すようになり、また、朝から営業するようになった結果、点心は間食としてよりも、朝食として重要な位置をしめるようになった。広州は、昔より海のシルクロードの拠点として発展してきた商売の街であり、様々な国の影響を受けながら発展してきた所で、「陶陶居」のある西関地区には今も伝統建築が残り、昔ながらの庶民の姿を見ることができ、また、珠江の北側には古い洋風建築が続く通りや、漢方薬乾物を扱う問屋街が残っている。手軽に豊富な食材を使った点心を安く早く食べられる飲茶は、商売人のコミュニケーションの場としても好まれた。今も家族、友人らとの様々な会話が飛び交う飲茶の店は、広州人にはなくてはならない文化である。
香港は、多くの広州出身者がおり、20世紀には、料理も広州の料理を基本に、中国各地のみならず、各国の手法を取り入れて発展した。朝に点心を食べながら茶を飲む習慣も根付いており、後には午後のおやつや昼食として点心を食べ、併せて茶を飲む人も増えた。現在では、生活習慣の多様化に合わせて24時間営業する飲茶の店もある。香港において、主流はプーアル茶、水仙・鉄観音などの烏龍茶菊花茶、寿眉茶などで、ジャスミン茶や緑茶は余り飲まれない。
なお、イギリスに統治された歴史があり、広東系の華人が多いシンガポールにおいて、ハイティーは、紅茶サンドイッチなどの西洋料理の軽食のほか、シュウマイなど中華料理の点心も供され、飲茶の様式を取り入れたものになっている。
しかし、広州にしても香港にしても、現代の若者やビジネスマンにとって、平日の朝からゆっくりと飲茶に行く時間の余裕はなく、平日朝の客の多くは年配者となっている。一方、休日になると、家族連れや若者同士で飲茶に出かける姿がよくみられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「飲茶」の詳細全文を読む




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