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順位性 : ミニ英和和英辞書
順位性[じゅんい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [じゅん]
  1. (adj-na,n,n-suf) order 2. turn 
順位 : [じゅんい]
 【名詞】 1. order 2. rank 3. precedence 
: [くらい]
  1. (n,n-adv,suf,vs) grade 2. rank 3. court order 4. dignity 5. nobility 6. situation 7. throne 8. crown 9. occupying a position 10. about 1 1. almost 12. as 13. rather 14. at least 15. enough to 1

順位性 ( リダイレクト:順位制 ) : ウィキペディア日本語版
順位制[じゅんいせい]
順位制(Dominance hierarchy)とは、動物における個体群内の構造のひとつで、同種集団の中の個体間に強弱の区別があり、それに基づく互いの行動が集団の秩序の確保に寄与しているようなものを指す言葉である。
== 概説 ==
動物の集団の中で、他個体と対立する場面は数多い。たとえば餌を求める場合、同種が求める餌は同じであり、その数に限りがあるのが普通だから、取り合いになりがちである。そのために闘争を繰り返すとすれば、集団は維持できない。それに対して、個体間の優劣が判明すれば、それ以降は闘争を避ける仕組みがあれば、そのような衝突は少なくなるはずである。この例が順位制である。
順位制を持つ動物に於いても、けんかが起きないわけではない。初顔合わせの二頭のどちらが優位かはやってみなければわからないし、時間経過と共にその強弱も変化するであろう。しかし、一旦その優劣が決まると、それ以降は毎回優劣を決めなくても、たとえば劣者が優者に譲るというようにすれば、集団内の秩序は確保されるであろう。
順位性とされるものは自然な動物集団や人工的なそれなど様々な様子で見られ、内容も多彩であるが、それが本当に社会秩序の保持に役立つものであるかどうかなど、吟味すべき問題は多い。広く考えて、集団を構成する個体間に優劣関係を認めればそれを順位制と認める立場もある。しかし、順位が観察されたからといってそれは必ずしも順位性の存在を認めるものではないとの考えから、順位関係 dominande-subdomination relationship を区別する論もある。そういう観点から、その順位が集団の秩序の維持に役立っている場合にのみそれを順位制と認める、と言う説もある〔森下(1976)など〕。さらに、順位の違いによって個体の行動も異なり、極端な例では上位個体が群れ全体の動きに対して決定的な役割を持つ例があり、これをリーダーというが、このリーダーの存在を持って順位制と見なす説もある〔伊藤(1978)など〕。
順位制が成立するためには、その集団の個体間で、互いが識別でき、その記憶が長期にわたり保持されることが必要である。また、その構成員があまりに流動的でも成立しないだろうから、ある程度固定された構成員が維持されるものとなるだろう。ほ乳類の群れでは、血縁関係を持つ個体の集団が群れの基礎となっている例が多い。宮地伝三郎はこれを「顔見知りの社会」と表現している〔宮地(1969)、p.209以降〕。
はっきりした順位制は鳥類ほ乳類で見られる。高度なものでは闘争は往々に儀礼化され、優劣を示す行動は挨拶化し、また時に劣位を援助する行動が見られる。類似のことは闘争にも現れる。魚類など下等なものでは順位が離れたものの間で闘争が起きやすいが、ほ乳類などではむしろ順位が接近したものの間で闘争が行われ、離れたものでは起きにくい。これは順位が集団の秩序の保持に役立っている証拠と言えよう。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「順位制」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dominance hierarchy 」があります。




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