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防衛大学校学生保険金詐欺事件（ぼうえいだいがっこうがくせい ほけんきんさぎじけん）とは、2013年9月に発覚した神奈川県横須賀市の防衛大学校で行われた組織的防衛不祥事。 == 概要 == 防衛大学校第3大隊の学生5名が、実際はけがをしていないのに入院したなどと偽り保険会社から保険金を騙し取ったとして2013年9月19日、詐欺容疑で書類送検された〔防大生5人、保険金詐取 書類送検 けが偽装疑い「先輩に教えられ」 産経新聞2013年9月20日〕。 書類送検された5名は調べに対し、「任官した先輩から教えてもらった」と述べたところから組織的かつ継続的な犯行が行われているものとみて事件の徹底究明に乗り出した。書類送検された5名は9月27日付で退校処分となったが、学校側は学生の将来性を考慮するとして、氏名を公表しなかった〔防衛省キャリア官僚激白、防衛大保険金詐欺事件、深まる真相究明派と早期幕引き派の内部対立 ビジネスジャーナル 2013年11月27日〕。 先述の発言を受けて同校では卒業を控えた4学年を優先的に調査してきたが、警務隊が2014年3月、新たに4年生5名を書類送検したことを防衛省が発表（3月7日付）したことから、同校はこの5名全員を退校処分とし〔保険金不正受給で防衛大生5人に退校処分 神奈川新聞2014年3月8日〕、退校者は10名となった。 この5名の中に、2013年9月に退校処分された学生と同部屋で起居していた学生がいたことから手口を共有していたと見られる。なお、同校では今回の事件発覚以前にも同様の手口で退校処分を受けている者がいる〔ことから長期間にわたりこの手法が継続しているものと見て再発防止のための調査委員会を設置、調査を継続するとともに〔保険金詐取容疑:防衛大生5人を書類送検…退校処分に 毎日新聞 2014年3月7日〕今後は刑法上の公訴時効（7年）に満たない卒業生に対しても捜査を拡大することを検討している〔傷害保険金詐欺の防大生、書類送検の上で退校に 読売新聞、2014/3/7〕。その一方で事案を部内で短期に終息させようとする制服組と部外警察への引き渡しを含め徹底的な究明を図る背広組との対立が明らかとなっている〔。 送検を受けた横浜地方検察庁は2014年3月29日、10名全員を起訴猶予処分としたが、理由は開示されていない〔元防衛大生の10人起訴猶予 保険金詐欺事件、地検は理由を明らかにせず 神奈川新聞2014年3月29日〕。 2014年4月11日、防衛大学校は同事案に関与した本科3学年2名と2学年1名の計3名を新たに退校処分としたことを発表した。〔保険金不正受給、学生3名を退校処分 （カナロコ、2014年4月12日）〕今回退校となった学生の中にもこれまで退校処分となった10名との関わりがあったことから、今後更に多数の退校者が出ることが予想される。 2014年9月2日、防衛省は一連の事件において手口を指南したとされる3等海尉2名と3等空尉2名が書類送検されたことを受け、同日付でこの4名を懲戒免職としたことを発表した。防衛大学校には2008年以前の診療記録が残されていないことからこれを持って一連の調査を終了し、本事案での処分者は17名全員が懲戒免職、または退校処分となった。なお、今回懲戒免職となった4名とは別に、卒業時任官拒否し民間企業に就職した1名が同事案に関与しており、この者についても書類送検する方針を明らかにしている。〔保険金490万円を詐取、防大在学中に18人関与 自衛官4人を懲戒免職 （MSN産経、2014/09/02）〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「防衛大学校学生保険金詐欺事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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