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近代心霊主義 : ミニ英和和英辞書
近代心霊主義[きんだい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

近代 : [きんだい]
 【名詞】 1. present day 
: [よ, しろ]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 
: [こころ, しん]
 【名詞】 1. core 2. heart 3. wick 4. marrow 
心霊 : [しんれい]
 (n) spirit
: [れい]
 【名詞】 1. soul 2. spirit 3. departed soul 4. ghost 
: [ぬし, おも]
 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god 
主義 : [しゅぎ]
 【名詞】 1. doctrine 2. rule 3. principle 
: [ぎ]
 【名詞】 1. justice 2. righteousness 3. morality 4. honour 5. honor 

近代心霊主義 ( リダイレクト:心霊主義 ) : ウィキペディア日本語版
心霊主義[しんれいしゅぎ]

心霊主義(しんれいしゅぎ)は、スピリチュアリズム(英:Spiritualism)、スピリティズム(英:spiritism)〔スピリティズムは、心霊主義の教義・儀式、または19世紀フランスのアラン・カルデックによる心霊主義の思想も指す。〕の和訳のひとつで、人は肉体と霊魂からなり、肉体が消滅しても霊魂は存在し、現世の人間が死者の霊(霊魂)と交信できるとする思想、信仰、人生哲学、実践である。Spiritualismは心霊術交霊術心霊論降神説〔などとも訳される。
心霊主義は(スピリチュアリズム)の日本語訳のひとつであるが、「唯心論」「精神主義」とも訳されるため注意が必要である。唯心論は、精神の独立した存在と優位を説く学説〔唯心論は必ずしも物体の存在を否定するものではない。〕であり、哲学においては、心霊主義(心霊論)は唯心論に含まれる〔唯心論(スピリチュアリスム)と心霊論(スピリティスム) : ベルクソン哲学における催眠・テレパシー・心霊研究 藤田尚志 フランス語フランス文学研究 (91), 168-183, 2007-09-20〕。
霊魂の死後存続や死者との交流という信仰は世界中に見られるが、心霊主義(スピリチュアリズム)という言葉は、19世紀半ばにアメリカで始まったものを指すことが多く、死後の世界との交信や超能力のパフォーマンスを焦点とする宗教運動とも理解される〔。霊魂との交信は交霊会(降霊会)と呼ばれ、霊媒が仲立ちとなることが多い。近代の心霊主義は19世紀後半に全盛期をむかえた。世界中をめぐって1960年代半ば(昭和40年頃)に日本にも到達しており〔、日本の新宗教への影響も大きい。日本では、イギリスで心霊主義を学んだ江原啓之(1964 - )が、心霊主義に現代のセラピー文化を取り入れて現代風にアレンジし、スピリチュアルという言葉を用いた〔。江原は2000年代初頭メディアの寵児となって「スピリチュアル・ブーム」が起こったため、現代の日本では、スピリチュアルという言葉は心霊主義を含むものとしても普及している〔島園進 著 『スピリチュアリティの興隆 新霊性文化とその周辺』 岩波書店、2007年〕。なお、心霊主義(スピリチュアリズム)は、霊性や宗教性、精神性、精神世界長山正義 「スピリチュアリティの考察」 大阪市立大学看護学雑誌 第4巻 2008.03〕と訳される「スピリチュアリティ」とは異なる概念である。しかし、日本では心霊主義同様、スピリチュアリティもスピリチュアルと呼ばれることがある〔。
近代の心霊主義は死者との交流から始まったが、交霊会、骨相学、近代神智学とそのすそ野は広がり、科学者や思想家の支持を得ながら時代の精神へと成長し、やがて社会改革運動として発展した〔吉村正和 著 『心霊の文化史—スピリチュアルな英国近代』河出書房新社、2010年〕。世紀末から第一次世界大戦までのモダニズムを生み出した精神的温床のひとつであるが、その中では異彩を放っており、文化史・思想史においては主流となったことがなく、周辺的なテーマとして扱われてきた〔。1948年にアメリカ合衆国で起こったハイズヴィル事件によって大きな流れとなり、最盛期には欧米で800万人以上の支持者がいたと言われる。社会に広く受けいられ、多数の人が真実であると信じ、当時の代表的な科学者たちの調査対象になっていた〔。20世紀に入る頃には現象としてはほぼ終焉したが、20世紀後半においても影響を与え続けている〔。
17世紀の近代自然科学、18世紀の啓蒙主義、19世紀の通信手段の発達、キリスト教の権威の低下、科学・テクノロジーの発達、消費社会の始まり、産業革命以後の急速な文明化の影響による宗教的・精神的枯渇状態、南北戦争伝染病の流行よるアメリカ人の短命化〔稲垣伸一 著「理想国家建設の夢 -ユートピア思想・スピリチュアリズムと社会改革運動」〕といった状況のもとで、教会や聖職者に代わり、親しい人の死の悲しみや自分自身の死への不安という根本的な悩みに応えるものとして支持を集めた〔。当時から、交霊会(降霊会)や霊によるとされた現象に数々のトリックが用いられていることは認識されていたが、それでも存続したのはこのためである。
心霊主義は、個人としての人間の完成と幸福を目指す近代の自己宗教としてしての側面を持ち、建設的で明るい社会改革運動でもあり〔、奴隷制度廃止運動女性参政権獲得の運動とも関わりがある〔。理想社会(世俗的千年王国)をこの世に実現しようとする点において、ユートピア運動〔、社会主義空想的社会主義)との関係も深い〔、社会精神史的には、当時科学として大きな影響力があった骨相学メスメリズム(ヒプノティズム、催眠術)、この両者が融合した新しい精神科学・骨相メスメリズム〔現在は疑似科学に分類されるが、当時は科学と考えられていた。〕に直接つながる〔。近代神智学の創始者ヘレナ・P・ブラヴァツキーはもともと心霊主義の霊媒であり、互いの影響は深く、近代神智学はイェイツの詩作やカンディンスキーらのモダニズム絵画への影響も大きかった〔。また19世紀後半には、心霊主義の心理学化という流れが起こった。心理学者ユングの出発点には心霊主義があり、この流れは深層心理学につながる〔。
心霊主義は、現在では主に、ヨーロッパ大陸とラテンアメリカで見られ、特にブラジルで盛んである。19世紀半ばにフランス人アラン・カルデックが体系化し、輪廻転生と霊魂の進化を教義に取り入れた心霊主義の一派カルデシズム〔カルデシズモ、スピリティスム、スピリティズム、エスピリティズモとも。〕はブラジルに伝えられ、モーセキリストに次ぐ第三の啓示として受け入れられた。20世紀初頭には、ブラジルは世界に冠たる心霊主義(〔ポルトガル語で一般的に心霊主義を意味する。〕)の国になった〔ブラジルにおける天理教の受容 : 背景としてのエスピリティズモ 山田政信 宗教研究 81(4), 925-926, 2008-03-30 日本宗教学会〕。現在ブラジルのカルデシズムの影響力は、その思想が生まれたフランスをはるかにしのいでいる〔。
== 起源・背景 ==
近代の心霊主義は、1948年にアメリカ合衆国で起こったハイズヴィル事件によって大きな潮流になったが、それ以前に心霊主義を準備する様々な要因があった。心霊主義の背景について述べる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「心霊主義」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Spiritualism 」があります。




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