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范雎 : ウィキペディア日本語版
范雎[はんすい]
范 雎范睢(はんすい)とも記され、北宋司馬光の『資治通鑑』では、この説を採っている。しかし、銭大昕の『通鑑弁正』では、范雎(はんしょ)が正しいとしている。〕(はん しょ、生没年不詳)は、中国戦国時代に仕えた政治家は叔。秦の昭襄王に対して遠交近攻策を進言して秦の優勢を決定的なものとした。
==前歴==
范雎はの人で、諸侯の間を遊説し、家が貧しいために魏の中大夫・須賈(しゅか)に仕えた。
須賈の供をしてへ使者として赴き、その地で数ヶ月間を過ごした。この時に斉の襄王が范雎の弁舌が優れていることを聞いて十斤とを送ってきたが、范雎はこれを断った。
ところがこれを須賈が邪推し、魏の秘密を斉に漏らした代金としてこれらの品物を送ってきたのだろうと考えた。魏へと帰ってきた須賈は宰相のへと報告した。魏斉は怒って范雎を竹の板で何度も打った。このことで范雎はあばらを折り、をくじいた。これでは殺されると思った范雎は死んだ振りをしたが、魏斉は范雎を簀巻きにしてへと放り出し、客は厠へと来るたびに范雎に小便をかけていった。范雎は番人に「後で礼をするから」と約束して助け出してもらい、番人は魏斉に対して死体を捨ててきたと嘘を言った。
范雎は友人の鄭安平の助けを借りて体を治し、魏斉が范雎が本当に死んだかを疑っていると聞いて、張禄と言う偽名を使って逃げた。その頃、秦の昭襄王が使わした謁者(宦官)の王稽と言う者が来ていた。鄭安平は張禄こと范雎をこの者に売り込み、范雎を秦へと逃がした。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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