翻訳と辞書
Words near each other
・ 経済学
・ 経済学 (アリストテレス)
・ 経済学および課税の原理
・ 経済学のジャーナルの一覧
・ 経済学の哲学
・ 経済学の方法論争
・ 経済学博士
・ 経済学史
・ 経済学士
・ 経済学批判
経済学批判要綱
・ 経済学板
・ 経済学研究科
・ 経済学科
・ 経済学者
・ 経済学者の一覧
・ 経済学説史
・ 経済学部
・ 経済安定政務次官
・ 経済安定本部


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

経済学批判要綱 : ミニ英和和英辞書
経済学批判要綱[けいざいがくひはんようこう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [けい, たていと]
 (n) (weaving) warp
経済 : [けいざい]
  1. (n,vs) economics 2. business 3. finance 4. economy 
経済学 : [けいざいがく]
 (n) economics
: [すみ]
 【名詞】 1. arranged 2. taken care of 3. settled
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 
批判 : [ひはん]
  1. (n,vs) criticism 2. judgement 3. judgment 4. comment 
: [ばん]
 (n,n-suf) size (of paper or books)
: [かなめ]
 【名詞】 1. pivot 2. vital point 
要綱 : [ようこう]
 【名詞】 1. principle 

経済学批判要綱 : ウィキペディア日本語版
経済学批判要綱[けいざいがくひはんようこう]

経済学批判要綱」(けいざいがくひはんようこう、: ''Grundrisse der Kritik der politischen Ökonomie'')は、カール・マルクス1857年から1858年にかけて執筆した、経済学批判にかんする一連の未完の草稿のことである。執筆された時期から「1857-58年の経済学諸草稿」(独: ''Ökonomie Manuskripte 1857/58''、1857-58年草稿)などとも呼ばれる。また、ドイツ語のタイトルから「グルントリッセ」(独: ''Grundrisse'')と通称される。
== 概要 ==

=== マルクスによる草稿の執筆 ===
マルクスは亡命生活を始めた1843年秋以来、経済学・哲学・革命論などの研究を行い、「パリ・ノート」9冊、「ブリュッセル・ノート」6冊、「マンチェスター・ノート」5冊などが残されている。1849年ロンドンに亡命してからは共産主義者同盟などで政治活動を行う傍ら、毎日のように大英博物館図書館へ通って研究を続け、1850年9月頃から1853年にかけて「ロンドン・ノート」24冊を書きためていた。1857年夏頃からマルクスは、経済恐慌と革命の到来を予想して研究をまとめ始め、実際に起こった1857年恐慌のなかで、1858年5月までにノート7冊に及ぶ草稿を一気に執筆した。なお、このノートはあくまでも草稿であり、公刊を意図して書かれたものではなかった。
この草稿は、「バスティアとケアリ」(独: ''Bastiat und Carey''、1857年7月執筆)、「経済学批判要綱への序説」(序説、独: ''Einleitung''、1857年8~9月執筆)、「経済学批判要綱」(本文、1857年10月~1858年5月執筆)およびその他の諸草稿からなる。その内容は、マルクスの亡命以来の「15年間の研究成果」であるとともに、それまでの広範で雑多な議論ではなく、経済学批判を軸として自らの研究を本格的にまとめたものであった。草稿は、生産・分配・交換、疎外、価値、労働、資本主義、技術と機械化の進展、資本主義以前の社会構成体、共産主義革命のための前提条件といった、マルクスの経済学・思想の重要な部分をカバーしている。
マルクスは本文の一部である「貨幣にかんする章」をもとにした原初稿(Urtext)を執筆し、さらにこれを改稿して、翌1859年に『経済学批判』を出版した。『経済学批判』の序言(Vorwort、「序説」とは異なる)で述べられる、資本・土地所有・賃労働・国家・外国貿易・世界市場の全6部からなる経済学批判の著述計画は、1857-58年の経済学草稿の執筆のなかで構想されたものである。その後、彼の研究の進展を受けてこの計画は変更され、1867年に『資本論』第1巻が出された。したがって、この草稿はマルクスが本格的にまとめた経済学研究の最初の成果であり、『経済学批判』を経て主著『資本論』へと至る彼の経済学研究の中心部分の構想を展開した最初の原稿と見なされる。他方で、『経済学批判』や『資本論』には反映されなかった議論もあり、この草稿の独自の価値も存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「経済学批判要綱」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.