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箕子朝鮮 : ミニ英和和英辞書
箕子朝鮮[みこちょうせん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こ, ね]
 (n) first sign of Chinese zodiac (The Rat, 11p.m.-1a.m., north, November)
: [あさ, ちょう]
 (n-adv,n-t) morning
朝鮮 : [ちょうせん]
 【名詞】 1. Korea 

箕子朝鮮 : ウィキペディア日本語版
箕子朝鮮[みこちょうせん]

箕子朝鮮(紀元前12世紀?〔十六年 箕子來朝(<<竹書紀年>> 卷下 <周武王>)〕 - 紀元前194年)とは、中国に出自を持つ〔箕子朝鮮の建国者である箕子については、『史記』巻38宋微子世家に「武王既克殷、訪問箕子、於是武王乃封箕子於朝鮮・・・」とあり、殷を出自とする。〕箕子が建国したとされる朝鮮の伝説的な古代国家。いわゆる古朝鮮の一つ。首都は王険城(現在の平壌)。『三国志』「魏志」東夷伝 辰韓条、『魏略逸文などに具体的な記述がある。
== 概要 ==
史記』によれば、始祖の箕子(胥余)は、中国王朝28代文丁の子で、太師となるに及び、甥の帝辛(紂王)の暴政を諌めた賢人であった。殷の滅亡後、武王は箕子を崇めて家臣とせず、朝鮮に封じた。朝鮮侯箕子は殷の遺民を率いて東方へ赴き、礼儀や農事・養蚕・機織の技術を広め、また「犯禁八条(八条禁法)」を実施して民を教化したので、理想的な社会が保たれたという。
建国後の動向はほとんど伝わらない。『魏略』の逸文によると、箕子の子孫は朝鮮侯を世襲したが、東周が衰退すると王を僭称するようになり、周王朝を尊んで燕を攻撃しようとした大夫礼〔大夫の礼(人名)。礼は人名であるが礼儀をわきまえた徳のある人という寓話とみる説がある。〕が朝鮮王を諌めたので、王は攻撃を中止して、逆に燕に礼(人名)を派遣したので燕は朝鮮を攻めるようなことはなかった。
以降からその子孫は驕慢になり、燕の将軍秦開に攻めこまれ二千里の領土を奪われ〔実際に秦開が戦ったのは東の朝鮮ではなく燕からみて北の東胡であった。〕、満潘汗平安北道博川江の西岸〕を国境に定めた。そのため朝鮮はついに弱体化した。が天下を統一すると、その勢力は遼東にまで及び、これを恐れた朝鮮王否は秦に服属した(紀元前214年)。その子の準王(箕準)の代になると、秦の動乱によりから朝鮮へ逃亡する民が増加したため、王は彼らを西方に居住させたという。ところが紀元前195年、前漢劉邦配下である燕王盧綰の部将であった衛満が箕子朝鮮に亡命して来た。衛満は準王の信任を得て辺境の守備を担当するも、翌年に逃亡民勢力を率いて王倹城を攻落し王権を簒奪して、衛氏朝鮮を興した。ここに40余世続く箕子朝鮮は滅びたとされる。
後漢書』には「初、朝鮮王準為衛滿所破、乃將其餘衆數千人走入海、攻馬韓、破之、自立為韓王(はじめ、朝鮮王準が衛満に滅ぼされ、数千人の残党を連れて海に入り、馬韓を攻めて、これを撃ち破り、韓王として自立した)」と記されており、衛満に敗れた準王は数千人を率いて逃亡し、馬韓を攻めて韓王となった。金両基は、「三韓の領域や国境は、、後世のように明確ではなく、おおざっぱであった。国境には、どちらの国からも干渉されない、緩衝地帯のようなものがあったらしい。そこに亡国の流民が三々五々集まって、一種の多文化圏を構成していた。異国文化や新しい文化がそこに集まり、そこから三韓へ伝わったのであろう。"辰韓は馬韓の東にある。そこの老人が語るところによれば、その昔、中国の秦国の苦役に服することを嫌って逃亡した流民たちが韓に渡ってきた。馬韓では東の国境地帯の土地を割いてかれらに与え、住まわせた。(『三国志』の「魏書」東夷傳 辰韓条)"そのような緩衝地帯にも、自然に流民を束ねる実力者が生まれる。王や君長の経歴をもったものが、そこで実力を争い、支配者となることは当然考えられる。衛満に王位を奪われた準王がそういう地位をえたと考えても、べつにおかしくはない。」と記している〔金両基『物語 韓国史』中公新書 47頁〜48頁〕。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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