翻訳と辞書
Words near each other
・ 犬養道子
・ 犬養部
・ 犬馬
・ 犬馬の労
・ 犬鳳凰
・ 犬鳴ダム
・ 犬鳴トンネル
・ 犬鳴山
・ 犬鳴山 (大阪府)
・ 犬鳴山温泉
犬鳴峠
・ 犬鳴御別館
・ 犬鳴村
・ 犬鳴村伝説
・ 犬鷲
・ 犬鷲型ミサイル艇
・ 犬黄楊
・ 犭
・ 犮
・ 犯


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

犬鳴峠 : ミニ英和和英辞書
犬鳴峠[いぬなきとうげ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [いぬ]
 【名詞】 1. dog (carnivore, Canis (lupus) familiaris) 
: [とうげ]
  1. (n,n-suf) ridge 2. (mountain) pass 3. difficult part 

犬鳴峠 : ウィキペディア日本語版
犬鳴峠[いぬなきとうげ]

犬鳴峠(いぬなきとうげ)は、福岡県宮若市と同県糟屋郡久山町との境を跨ぐである。
犬鳴峠という名前は側に位置する犬鳴山から来ている。
由来は諸説あり、文献『犬鳴山古実』には「この山を犬啼と呼ぶのは谷の入口には久原へ越える道筋に滝があり、昔 狼が滝に行き着いたが、上に登れないことを悲しんで鳴いていた」と記されている。
他にもこの犬鳴山はとても深いため、でも超えることが難しく泣き叫んだため犬鳴山と命名された説がある。他にも、律令時代稲置(いなぎ)の境界線に位置していたことから、次第に「いんなき」と変化していった説がある。筑前方言で犬は「イン」と呼ぶため、犬鳴峠は「インナキとうげ」とも呼ばれる〔筑豊の峠みち - 深町純亮 〕。
== 地理・交通 ==
久山町の東端部および宮若市の西端部にあたり、峠の北側に犬鳴山(583.7メートル)がある。糟屋郡の久山町・篠栗町、古賀市・福津市側と宮若市側を分かつ犬鳴連峰を越える峠の一つで、福岡市直方市を結ぶ福岡県道21号福岡直方線が通る。同道路はヘアピンカーブが連続し、狭いトンネルをくぐる交通の難所であったが、1975年に新犬鳴トンネルが開通した後は道幅も広がっている。なお、周辺は山間部なので大雨や積雪などの影響で通行止めになることもある。
筑豊地域の中で福岡都市圏に寄りに位置し、北九州市・直方市と福岡市との近道として利用されることや、宮若市にはトヨタ自動車九州本社である宮田工場が存在する関係などで、交通量は非常に多く、大型トラックダンプカーなども多数通行している。
公共交通機関としては、宮若市・久山町・粕屋町を経由して福岡市と直方市を結ぶJR九州バスの路線(直方線)が犬鳴峠を越えて運行されており、新犬鳴トンネルの両端出口付近に停留所が設けられている。停留所名は宮若市側が「犬鳴口」、久山町側が「白木橋」である。
犬鳴山を挟んで峠と反対側に山陽新幹線が通っているが、峠近くの区域はすべてトンネル(福岡トンネル)内となっている。新犬鳴トンネル入口の銘板には「新犬鳴トンネル」(全長:1,385m)と記されている。
峠の約2km北東、宮若市側では1970年から犬鳴ダムの建設が進められ、1994年に完成した(完成当時は若宮町)。ダム湖は「司書の湖」という愛称がつけられ、展望台レストランなど観光整備もされている。また峠の入口には、温泉地である脇田温泉も存在する。
犬鳴峠の古称は久原越えと言われ、江戸時代初期、元和年間(1615年-1623年)に道が開かれたと言う事であるが、江戸時代より昭和初期ごろまで地元民からは重要視されていない峠道であったらしい。古老の言によると、犬鳴峠は非常な悪路であったため利用者はほとんどなく、地元、吉川村の住民は福岡、博多へ行くときは猫峠を越えて篠栗に出ていたという。また犬鳴住民も犬鳴峠は避け、現在は登山道になっている古賀市清滝に抜ける薦野峠を使用していたという。猫峠、薦野峠は江戸時代より昭和初期ごろまで地元民にとって生活上、重要な幹線道路であったという。江戸時代より糟屋宗像郡などからやって来る行商人は早朝、家を出立し猫峠、薦野峠を越え吉川村の集落などで夕刻ごろまで商取引をした後、集落の中で懇意にしている家に一泊し、朝早く峠を越え帰途についたという。宿泊代は売れ残り商品で済ませていた。犬鳴にも行商人が定宿にしていた家があり、そういった関係から宗像、糟屋郡の住民と婚姻などの縁組が多かったそうである。宮若市側、旧犬鳴トンネル脇にある林道奥は犬鳴の地籍ではなく、脇田の地籍である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「犬鳴峠」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.