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江馬修 : ミニ英和和英辞書
江馬修[えま しゅう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こう, え, ごう]
 【名詞】 1. inlet 2. bay 
: [うま]
 【名詞】 1. (1) horse 2. (2) promoted bishop (shogi) 

江馬修 : ウィキペディア日本語版
江馬修[えま しゅう]

江馬 修(えま しゅう、または えま なかし、1889年12月12日 - 1975年1月23日)は、日本の作家。本名の読みは「なかし」で、筆名は「しゅう」とすることが多かったが、一定しない。

==来歴==
岐阜県高山市生まれ。画家を志して出奔し、横山大観の家に同居していたこともあるが、5日で帰郷。1906年〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.3〕、斐太中学校中退。田山花袋の書生や小学校の代用教員、区役所の臨時雇いなどを経て、1911年、『早稲田文学』発表の「酒」でデビュー〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.4〕。夏目漱石門下の阿部次郎らと交遊。このころ小宮豊隆の紹介で夏目漱石にも会っているが、デビュー作「酒」の題名に引っ掛けて「酒の作者か、酒だるの作者か知らないが、もっとこっち来給えよ」と茶化され、気分を害して漱石から距離を置いた〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)p.100-101〕。
1911年頃、森田草平生田長江から石川啄木の病が重いことを聞き、知り合いの医師に頼んで啄木とその一家のもとに往診させる〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)p.105-108〕。啄木の没後、1920年には盛岡で啄木歌碑の建立を提案し、そのために募金講演会を開き、1922年に歌碑除幕を実現させた〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.5〕。
その間、1916年、長編『受難者』がベストセラーとなって名を挙げる〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)p.136〕。当時、江馬は人気作家の一人で、偽者が現れて女を騙したり金銭を詐取したりする事件が続発した〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)p.109〕。島田清次郎は、江馬の『受難者』『暗礁』に霊感を受けて『地上』第一部を書いた〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)p.150〕。
1926年以後ヨーロッパに渡り、帰国後、『戦旗』に属するプロレタリア作家として活動する。1929年、特高に逮捕され約40日間留置の後、起訴猶予処分となる〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.6〕。1934年に飛騨高山へ戻り、郷土研究雑誌『ひだびと』を創刊し、赤木 清の筆名で考古学論文を執筆。この期間に蓄えた郷土史の知識に基づき、戦中から戦後にかけて長編『山の民』を執筆〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.7-8〕。
1946年、日本共産党に入り飛騨地区委員長となる〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.8〕。1966年、日本共産党を離党〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.9〕。中華人民共和国で最も有名な日本の作家だった。
1914年、25歳で初婚〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.4〕。1917年、ピアニスト久野久と恋仲になる〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)p.148, 巻末年譜p.5〕。1927年、作家・民俗学者の江馬三枝子(本名、富田ミサホ)と再婚〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.6〕。1950年〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.8〕、当時28歳の豊田正子と知り合い夫婦同然に暮らすが、三枝子は離婚に承諾しなかった。ぬやま・ひろしとの交遊から文化大革命中の中国に渡り、豊田にこれを礼讃する著作を書かせるが、その後、1972年〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)巻末年譜p.9〕、豊田を捨てて53歳下の天児直美と暮らした。
江馬の作品は黒島伝治大岡昇平羽仁五郎などから非常に高く評価されたが、文壇からはほぼ黙殺された〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)解説p.25〕。吉目木晴彦は16歳で江馬の『山の民』を読んで作家を志し、江馬の自伝『一作家の歩み』を修業時代のバイブルとしていた〔江馬修『一作家の歩み』(1989年)解説p.29〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「江馬修」の詳細全文を読む




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