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栃木リンチ殺人事件 : ミニ英和和英辞書
栃木リンチ殺人事件[とちぎりんちさつじんじけん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

栃木 : [とちのき, とちぎ]
 (n) Japanese horse chestnut
: [き]
 【名詞】 1. tree 2. wood 3. timber 
: [さつ]
 【名詞】 1. kill 2. murder 3. butcher 4. slice off 5. split 6. diminish 7. reduce 8. spoil 
殺人事件 : [さつじんじけん]
 (n) murder case
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1
人事 : [ひとごと, じんじ]
 (n) other's affairs
: [こと]
 【名詞】 1. thing 2. matter 3. fact 4. circumstances 5. business 6. reason 7. experience 
事件 : [じけん]
 【名詞】 1. event 2. affair 3. incident 4. case 5. plot 6. trouble 7. scandal 
: [くだん, けん]
 【名詞】 1. matter 2. case 3. item 

栃木リンチ殺人事件 : ウィキペディア日本語版
栃木リンチ殺人事件[とちぎりんちさつじんじけん]

栃木リンチ殺人事件(とちぎリンチさつじんじけん)とは、1999年12月4日栃木県で発覚した複数少年らによる拉致監禁暴行恐喝殺人死体遺棄事件
== 事件の概要 ==
栃木県警警部補を父に持つ犯人A(当時19歳)は幼いころから粗暴な行為が目立ち、通信制高等学校退学した後は暴走族に入り、恐喝や傷害などの事件を度々起こしていた。
Aは日頃から、社員のB(当時19歳、日産自動車栃木工場勤務)・無職のC(当時19歳)から金を巻き上げていたが、やがてBは会社の同期で性格がおとなしい甲を身代わりにたてることを思いついた。そして1999年9月29日、Bが甲を電話で呼び出すと、Aらは甲を拉致し、サラ金から次々と借金をさせて、自分たちの遊興費にあてた。
甲がサラ金から借金を拒絶されるようになると、今度は甲の知人や友人から金を借りさせ、およそ2ヶ月にわたって甲を連れまわした。その間、甲をホテルなどに監禁し、最高温度のシャワーをかける「熱湯コマーシャル」、殺虫スプレーにライターで火をつけ浴びせかける「火炎放射器」などのリンチを加え、甲を散々にいたぶった。それにより甲の肌は焼けただれ、顔ははれあがった。死体を検死した段階では皮膚の8割が火傷を負い、「たとえ絞殺されなくともいずれ死亡したと思われる」ほどに酷い外傷であったにも関わらず、病院に一度連れて行ったきり(しかもAらが診察室までついて入り甲に心理的圧迫を加え、腕の火傷しか見せさせなかった)で何の治療も施さず、火傷した皮膚にさらに90℃以上のポットの熱湯をかけ風呂場に連れ込んで熱湯シャワーをかけ(「熱湯コマーシャル」は日常化していた)、抵抗すると殴り続けるなどのリンチを加えていた。
甲の失踪に不審を抱いた甲の両親は栃木県警石橋警察署(現・下野警察署)に捜査を依頼するが、応対した担当官は「お宅の息子さんが悪いんじゃないの」「仲間に金を分け与えて、面白おかしく遊んでいるんだろう」「麻薬でもやっているんじゃないの」「警察は事件にならないと動かないんだよ」などと甲の両親を突き放し、まったく取り合おうとはしなかった。
その後両親は石橋警察署だけでは埒が明かぬと加害者逮捕までに宇都宮東警察署宇都宮中央警察署、黒羽警察署(2006年、大田原警察署へ統合)栃木県警本部にも捜査を懇願し続けたが、その一切が拒否された。そこで、甲の両親は独力で、甲が監禁・暴行されている事実をつかみ、犯人グループにBとCがいるということを突き止めた。しかし、それでも石橋警察署は全く動こうとはしなかった。
やがて、甲から両親のもとに、たびたび金を無心する電話がかかるようになり、両親は甲の安全のために金を振り込み続けた。その金を銀行に下ろしに来た甲の姿が銀行の防犯ビデオに映っていた。ビデオに映っていた甲の外見は、髪を丸坊主にされ眉をそり落とされ、更に火傷や殴られた跡があり失踪前とかなり異なっていた。銀行の関係者は「甲の後ろに複数の男たちがついていました。いつでもビデオを証拠として提出する用意があるので警察に相談してください」と甲の両親に勧め、甲の両親は再び石橋警察署を訪れ、ビデオテープを証拠品として銀行から取り寄せるよう依頼した。
しかし、石橋警察署の署員は「裁判所の許可もないのにそんなことできない」と再び突き放した(署員の発言は令状のことを指したものと思われるが、銀行関係者の発言から任意の提出に応じた可能性はある)。その際、甲から両親の携帯電話に電話がかかってきた。甲の父親は事態が逼迫していることを理解してもらうべく「お父さんの友人がいるから」と友人に見立て、警察官に携帯電話を渡した。しかし、その警察官が「石橋署の警察官だ」と名乗ってしまい、電話は切られた。警察官は「あ、切れちゃった」と言って、携帯電話を父親に返したという。
一部では、Aらはこの出来事によって警察の捜査が自分たちに迫っていると考え、甲の殺害を決意したのではないかという見方がされている。のちにこの刑事の不用意な発言が甲の殺害計画のきっかけとなったことが裁判で認定された。殺害の理由としては他に、あまりにも壮絶なリンチを加え続けたがゆえに、甲の身体には既に不可逆的な傷が残されており、甲を生かしていたら事件発覚は免れないと判断したからだという。
1999年12月2日、犯行に途中から加わった高校生のD(当時16歳)とともにAらは、甲を紐で首を絞め殺害した。そして市貝町の山林に埋め、死体を埋めた穴にコンクリートを流し込んだ。死体を埋めるコンクリートやベニヤ板、スコップ、砂利を調達するのに使われたのは、甲の最後の給料だった。このとき甲は退職扱いとなっていた。死体を隠した後Aらは「十五年逃げ切ればいい(当時の殺人罪公訴時効が15年であるため)」と、『追悼花火大会』と称して花火で遊ぶなどしていた。しかし、良心の呵責に耐えられなかったDが12月4日警視庁三田警察署自首し、事件が発覚した。警視庁は早速、三田警察署内に捜査本部を設置し、Dの証言にもとづいて甲の遺体を発見。翌日警視庁はA・B・Cを逮捕した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「栃木リンチ殺人事件」の詳細全文を読む




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