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李承晩ライン : ミニ英和和英辞書
李承晩ライン[りしょうばんらいん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [り, すもも]
 【名詞】 1. (Japanese) plum 2. prune 3. prunus salicina 
李承晩 : [りしょうばん]
 (n) Rhee Syngman, president of Korea 1948-1960
: [ばん]
  1. (n-adv,n-t) evening 

李承晩ライン : ウィキペディア日本語版
李承晩ライン[りしょうばんらいん]

李承晩ライン(りしょうばんライン〔現在の日本では韓国・朝鮮人の氏名は韓国・朝鮮語読みにするのが慣例になっているが、当時は日本語音読みにする慣例があった。金大中事件#脚注を参照。〕)は、マッカーサー・ラインの廃止を目前とした1952年(昭和27年)1月18日、これに代わるものとして韓国初代大統領李承晩の海洋主権宣言に基づき、韓国政府が一方的に日本海東シナ海に設定した軍事境界線〔日韓交渉を進めた大平正芳外相(当時)は『私の履歴書』の中で「軍事境界線」としている。〕。韓国では「平和線(평화선)」と宣言された。
== 概要 ==

李承晩ラインは、建国されたばかりの韓国が海洋資源の独占、領土拡張を目的としたものであり、サンフランシスコ平和条約の発効によって廃止されることが目前に迫っていたマッカーサー・ラインの代わりに独断で公海上に突如設定した排他的経済水域である。この海域内での漁業は、韓国漁船以外では行えず、これに違反したとされた漁船(主として日本国籍、ほか中華人民共和国国籍)は韓国側によって臨検拿捕接収、銃撃を受けるなどした。銃撃により乗組員が殺害される事件も起こっている(第一大邦丸事件など)。
これに対し日米両国は「国際法上の慣例を無視した措置」として強く抗議した。しかし、当時はサンフランシスコ平和条約に署名はしていたものの、発効3ヶ月前で、日本の主権回復しておらず、また日本の海上自衛隊の前身組織である海上警備隊警備隊も存在していなかった。
日韓基本条約締結の際の日韓漁業協定の成立(1965年昭和40年〉)により、ラインが廃止されるまでの13年間に、韓国による日本人抑留者は3,929人、拿捕された船舶数は328隻、死傷者は44人を数えた〔竹島領有権問題について 自民党領土に関する特別委員会委員長石破茂 2006年平成18年)5月16日〕。抑留者は6畳ほどの板の間に30人も押し込まれ、僅かな食料と30人がおけ1杯の水で1日を過ごさなければならないなどの劣悪な抑留生活を強いられた。共産主義者だとわかると抑留期間も数年間におよんだ。
このような悪辣な人権侵害について日本弁護士連合会はただちに抗議して、「凡そ、1国の領海は、3海里を限度とすることは国際法上の慣行であり、公海内に於ける魚族其他一切の資源は人類共同の福祉の為めに全世界に解放せらるべきである。然るに、韓国大統領は、これを封鎖して、平和的漁船を拿捕し、漁民を拉致し且つ刑事犯人として処罰するが如きは国際正義に悖る行為である。よって、本委員会は、正義平和の名において、茲に韓国の反省と漁船、漁民の即時解放を求め、以って、相倚り相助け東亜の再建に貢献することを期待する。」といった内容を含む「李ライン問題に関する日本漁民拉致に対し韓国の反省を求める件(宣言)」〔日本弁護士連合会 人権擁護大会宣言・決議集 1953年 )〕を満場一致で議決して人権擁護の抗議運動を全国で展開した。
李承晩ラインの問題を解決するにあたり、日本政府韓国政府の要求に応じて、日本人抑留者の返還と引き換えに、苦慮しつつも、常習的犯罪者あるいは重大犯罪者として収監されていた在日韓国・朝鮮人472人〔韓国の仮想敵国は日本? NETIBニュース2014年11月28日〕〔第023回の国会時点で言及されている数値は370人であり、次のように言及されている。「いわゆる凶悪犯罪あるいは累犯というような理由で逮捕した者は、このうち三百七十という数字でございます。」「向う(韓国)は、終戦後に日本に入った者は当然受け取る義務があるということを彼ら自身認めております。ただ、韓国の場合には一般的に義務を認めてもなかなかそれを履行しないという問題がございます。しかし、いまだかって、戦後の密入国者を自分たちは引き取らないということは一ぺんも申しておりません。問題は、戦前からおります朝鮮人につきましての、いわゆるこれが犯罪等の理由によってどうしても日本に置くのは困る、この人間について問題を生じておるわけでございます。従いまして、ただいま向うが国内において釈放せよと要求しておりますのは、まさにこの三百七十名の犯罪者だけでございます。従いまして、今の話がかりにでき上ると仮定いたしますならば、密入国者の送還というものはすぐにできるし、向うが引き取ると思います。そういう状況でございます。
」(第023回国会 衆議院法務委員会 第3号)〕を放免し、日本国内に自由に解放し在留特別許可を与えた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「李承晩ライン」の詳細全文を読む




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