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時間地理学 : ミニ英和和英辞書
時間地理学[じかんちりがく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [とき]
  1. (n-adv,n) (1) time 2. hour 3. (2) occasion 4. moment 
時間 : [じかん]
  1. (n-adv,n) time 
: [けん, ま]
 【名詞】 1. space 2. room 3. time 4. pause 
: [ち]
  1. (n,n-suf) earth 
地理 : [ちり]
 【名詞】 1. geography 
地理学 : [ちりがく]
 (n) geography
: [り]
 【名詞】 1. reason 
理学 : [りがく]
 【名詞】 1. physical science 
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 

時間地理学 : ウィキペディア日本語版
時間地理学[じかんちりがく]
時間地理学(じかんちりがく、)は、人間の生活行動を空間時間の広がりにおける軌跡として捉え、その分析を通して、生活行動の背後にある多くの社会問題を検討する学問〔荒井ほか(1996):25ページ〕。行動地理学の1分野と見なすこともできる〔岡本(1998):25ページ〕。
スウェーデン地理学者トルステン・ヘーゲルストランドが提唱したもので、人々の活動を制約するものに重きを置いた分析に特色がある〔。地理学を始め、社会学交通工学都市計画の分野にも広く応用される概念であり、アンソニー・ギデンズの構造化理論(theory of structuration)にも影響を与えた〔加藤(2009):135ページ〕。
== 概要 ==
時間地理学の大きな特徴は、時間と空間を同じ図の中に表現できることであり、時空間スケールや対象者の人数は無制限である〔。具体的には、時間地理学では1次元の時間軸と1次元または2次元の空間軸で人間行動を表す〔杉浦(1985):94ページ〕。「人間は絶えず動き回るため地図による表現は不正確であり、時空間座標で表現されるのが望ましい」という考えの下で提唱された〔。時間地理学では目的を持った行為主体(agent)として個人を捉え、個人は空間移動により時間を消費する存在と見なされる〔。個人を対象とすることで、都市社会の現代的課題である生活の質や暮らしやすさに挑もうとしたのである〔。時間地理学はヘーゲルストランドが創始したものであるが、時間地理学の名は、ヘーゲルストランドが付けたものではない〔村山(1996):427ページ〕。
日本の地理学界で独自の発達を遂げた都市空間のデイリーリズム研究は、時間地理学に影響を受けた面がある〔伊藤(1997):164ページ〕。また日本のジェンダー地理学は時間地理学の枠組みを利用した研究が続けられてきた〔西村(2002):571 - 572ページ〕。
ナイジェル・スリフト(Nigel Thrift)は、時間地理学の研究レベルを以下の3つに区分した〔伊藤(1997):133ページ〕。各段階とも時間的側面の重視は変わらないが、段階が上がるごとに研究対象が個人から集団に移り、空間的側面は抽象化・捨象化される〔伊藤(1997):134ページ〕。
#個人レベル(individual level)
#:個人の行動を3次元の時空間で捉える〔。
#発着地レベル(station level)
#:特定の発着地を中心として、時空間的に移動しうる範囲を議論する〔。
#時間収支レベル(time supply and demand level)
#:人間集団の時間消費を議論する〔。
研究方法には、社会生活基本調査(総務省)・国民生活時間調査(NHK)・パーソントリップ調査などの既存データを利用する方法と調査対象者に生活行動を逐一記録してもらう方法がある〔荒井ほか(1996):33 - 35ページ〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「時間地理学」の詳細全文を読む




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