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手投火焔瓶 : ミニ英和和英辞書
手投火焔瓶[てなげかえんびん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [て]
 【名詞】 1. hand 
: [ひ]
  1. (n,n-suf) fire 2. flame 3. blaze 
火焔 : [かえん]
 【名詞】 1. flame 2. blaze
: [ほむら, ほのお]
 【名詞】 1. flame 2. blaze
: [びん]
 【名詞】 1. bottle 

手投火焔瓶 : ウィキペディア日本語版
手投火焔瓶[てなげかえんびん]
手投火焔瓶(てなげかえんびん)は、1943年(昭和18年)7月19日に制式制定された大日本帝国陸軍火焔瓶である。対戦車・特火点に対して使用された。構造は直径69mm、全高140mmの専用のガラス瓶の口に常働信管を取り付けたもので、重量は540gである。燃料には「カ剤」が用いられた。付属品としてブリキ製のじょうごが用いられた〔佐山『工兵入門』265-269頁〕。
手投火焔瓶が制式制定される以前には、サイダーの瓶などを用いた急造の火焔瓶が多数用いられていた。また、制定時の設計でも、既存の瓶に信管を装着して急造が可能なよう考慮されている。本項では制式制定された手投火焔瓶の他、日本軍が急造使用した火焔瓶と戦闘について記述する。
== 概要 ==
1942年4月8日から行われた陸軍技術研究会・地上兵器分科会において、各種近接戦闘器材考案事項では以下のように手投火焔瓶が報告された。この兵器は戦車に投げつけて火災を起こすことを企図して設計され、当初はガラス瓶内部に燃料と発火剤入り容器を封入するものが作られた。投げると衝撃でガラス瓶と容器が両方とも壊れて液が混合し、化学反応により発火する。この型式は取扱いが不便であることから中止された。次に缶詰に似た缶に燃料を封入、信管を装着したものが試験された。また並行してサイダー瓶に信管を装着したものが研究された。燃料には陸軍科学研究所第二部の開発した「カ剤」を使用し、容器にはサイダー瓶、信管には常働信管が選ばれた。この後、容器がサイダー瓶から、より全高の低く投げやすいものへと改められた。信管はサイダー瓶またはビール瓶の口に適合するよう設計され、これらの瓶と燃料さえあれば火焔瓶が製造できた。報告時点で陸軍歩兵学校陸軍工兵学校の試験において実用に適するとの評価が与えられていた〔技術本部第二部『第1回陸軍技術研究会』83画像目〕。
1942年に館山海軍砲術学校が作製した『陸戦兵器要目表』では、手投火焔瓶は以下のように記載される。用途は戦車・特火点の火焔攻撃用で、投擲距離は10m、燃焼時間は約60秒である。全備重量は800gであった〔館山海軍砲術学校研究部『陸戦兵器要目表』47画像目〕。
ノモンハン事件で急造された火焔瓶は次のような構造となっていた。第七師団第二六連隊ではサイダー瓶を集め、瓶の3分の1まで砂を詰めた。次いでガソリンを入れ、木綿の布で栓をした。これは導火線代わりとなったが、ハルハ河一帯のステップは風が常時吹いており、即座の点火は難しい作業だった〔マクシム『ノモンハン戦車戦』11頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「手投火焔瓶」の詳細全文を読む




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