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志賀菌 : ミニ英和和英辞書
志賀菌[しか]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こころざし]
 【名詞】 1. will 2. intention 3. motive 

志賀菌 ( リダイレクト:赤痢菌 ) : ウィキペディア日本語版
赤痢菌[せきりきん]

赤痢菌(せきりきん、''Shigella'')とは、グラム陰性通性嫌気性桿菌腸内細菌科の一属(赤痢菌属)に属する細菌のこと〔吉田2007;1N.A. Strockbine and A.T. Maurelli2005荒川2004IDWR山口2008〕。ヒトサルのみを自然宿主として、その内に感染する腸内細菌の一種である。ヒトには主に汚染された食物や水を介して経口的に感染し、赤痢(細菌性赤痢)の原因になる。主に腸管の上皮細胞の細胞内に感染する通性細胞内寄生性菌であり、細胞内では細胞骨格のひとつ、マイクロフィラメントを形成するアクチンを利用して細胞質内を移動して、さらに隣接する細胞に侵入し感染を広げるという特徴を持つ。1898年志賀潔によって発見され、その名にちなんで''Shigella''という属名が名付けられた。これは、医学的に重要な病原細菌の学名に日本人研究者の名前が付いている唯一の例である〔竹田2008〕。
== 細菌学的特徴 ==
腸内細菌科(ブドウ糖を嫌気的に発酵する、芽胞を持たない、通性嫌気性のグラム陰性桿菌)に属する細菌であり、大きさは0.5×1-3µmぐらいの棒状で、鞭毛を持たないため運動性がない〔吉田2007;1N.A. Strockbine and A.T. Maurelli2005荒川2004IDWR松下2008竹田2008〕。運動性の有無の他、リジン脱炭酸を行わない点や、大部分がラクトースを分解しない点で、近縁の大腸菌サルモネラとは生化学的に鑑別される〔。に対する抵抗性は比較的高い〔。このことは胃酸による殺菌を受けにくく、少量(10-100個程度)の菌でも発病することに関与している〔。
赤痢菌属は大腸菌属ときわめて近縁な関係にある。これまで形態的、生化学的、病理学的な観点から、別種だと考えられてきた赤痢菌属と大腸菌属は、最近の分類に用いられているDNA-DNA分子交雑法では両者を区別することができず、遺伝子に基づく分類学上ではこれらは同種という位置づけになることが明らかになった〔。しかし医学上の観点からは、赤痢菌は大腸菌に比べて重篤な疾患の原因になることが多く、両者は医学上区別する必要があるという判断から、両者にはそれぞれ別々の学名(危険名)が与えられ、別種として扱われている〔吉田2007;2〕。
赤痢菌属は、生化学的な特徴や抗原性の違いから、A~Dの4つの亜群(subgroup)に分けられており、これらがそれぞれ独立した種として扱われている〔。
* A亜群: ''S. dysenteriae'' (志賀赤痢菌)
* B亜群: ''S. flexneri'' (フレキシネル赤痢菌)
* C亜群: ''S. boydii'' (ボイド赤痢菌)
* D亜群: ''S. sonnei'' (ソンネ赤痢菌)
赤痢菌属の分離培養には、SS寒天培地DHL寒天培地などの選択分離平板培地が用いられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「赤痢菌」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shigella 」があります。




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