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『対比列伝』(たいひれつでん、、)は、ローマ帝国の著述家プルタルコスが著した古代ギリシア・ローマの著名な人物の伝記である。日本語訳名は『英雄伝』、『プルターク英雄伝』(プルタークはプルタルコスの英語名)で多く呼ばれる。 == 著作 == 『対比列伝』は、古代ギリシア・ローマの著名人たちを、人となりや言動の似た者で二人一組のセットで対比させてゆく伝記22編と、セットだが対比でない単独伝記4編からなる。 アギスとクレオメネスと、ティベリウス・グラックスとガイウス・グラックスはともに志半ばで倒れた悲劇の改革者という共通点・類似点がある。〔プルタルコス『プルタルコス英雄伝 (上)』 の巻末解説。村川堅太郎編、ちくま学芸文庫、1996年〕 (ただし、プルタルコス自身は歴史書として書いたのではなく、伝記として書いたと明記している)。だが完全な形で残っているというわけではなく、最初に書かれたと言われるエパメイノンダスとスキピオ・アフリカヌスの伝記は全て散佚している。〔 イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアは、主に本書に基づきローマ史劇たる『ジュリアス・シーザー』、『アントニーとクレオパトラ』、『コリオレイナス』などを執筆した。 日本語訳は複数あるが(村川堅太郎編、ちくま学芸文庫 全3巻ほか)、入手し易い訳本はいずれも部分訳である。全訳版は1950年代に出された岩波文庫(河野与一訳)のものだけで、 『プルタルコス英雄伝』(全6巻予定)が2007年より、<西洋古典叢書 >京都大学学術出版会で、刊行中(柳沼重剛ほか訳、2015年に第4巻刊)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「対比列伝」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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