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宮刑 : ミニ英和和英辞書
宮刑[きゅうけい]
【名詞】 1. castration 2. confinement in a palace
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宮刑 : [きゅうけい]
 【名詞】 1. castration 2. confinement in a palace
: [けい]
  1. (n,n-suf,vs) penalty 2. sentence 3. punishment 
宮刑 : ウィキペディア日本語版
宮刑[きゅうけい]

宮刑(きゅうけい、''castration'')は、去勢する刑罰。この刑は世界的に実施例があるが、中国におけるものが最も有名である。
== 中国における宮刑 ==
中国では腐刑(ふけい)とも呼ばれた。主に男性を対象とした刑罰であったが、女性に宮刑を科す場合には、代わりに幽閉して強制労働させたとも言われているが実際に去勢された事例も若干数あったようである。宮刑を科された者の多くは、その後宦官となって宮廷に仕えた。
一方、「宮刑」はその名の通り、宮廷や付属する機関で終身にわたって働かせる刑罰のことであって、去勢を行う「腐刑」とは本質的に異なる刑罰であるとする説もある。だが、男性を宮廷での労働中に後宮などで不祥事を起こすことを避けるために、あらかじめ「腐刑」を付加したことから、両方の刑が混同されたというのである。この説によれば、「宮刑」の趣旨はあくまでも宮廷における強制労働であることから、女性に対して去勢を課す必要性がなかったと言える。なお、前漢の初期に作成されたとされる法令集『二年律令』の中で府刑(腐刑)に処せられたのは、強姦を犯した者と肉刑相当の罪を繰り返した者に限定されており、前者の条文には「強與人奸者、府以爲宮隷臣」と記され、腐刑と宮廷での労働が合わせて科されたことが知ることが出来る。景帝の時代に宮刑を廃止して美人を解放したものの、紀元前146年には死刑の代替刑として腐刑に処すことを許した(ともに『漢書』景帝紀)。武帝を批判したとして死刑とされた司馬遷が宮刑を受けて命を助けられ、後に中書令に任じられた〔宮宅潔「秦漢刑罰体系形成史への一試論-腐刑と戌辺刑-」(初出:『東洋史研究』第66巻第3号(2007年)/改題所収:宮宅『中国古代刑政史の研究』(京都大学学術出版会、2011年) ISBN 9784876985333 第2章「秦漢刑罰体系形成史試論-腐刑と戌辺刑-」〕。
古代中国では、死刑に次ぐ酷刑として位置付けられていた。男性には陰茎睾丸双方を切除する場合と、睾丸のみ切除する場合があった。刑罰として科す場合は前者の場合が多い。罪人に対して科されるため、代以前には、外性器を切り落とした後も十分な治療もされず、熱した土に首から下を埋めるなどの荒っぽい方法がとられたという。当然死亡率も比較的高かったと思われる。
だが、受刑後に宦官として重用されることが多くなると、後の世には自宮、すなわち自ら性器を切り落として宦官となる人間が増加した。それに伴い、代に宮刑は一旦廃止される。自宮の増加に伴い、去勢手術の方法も洗練されていき、最終的に代には、死亡率は1%未満になったとされる。なお、一旦廃止された宮刑は代に復活し、政府の高官からを作る人夫まで、さまざまな階層の男性がこの刑に処せられた。
性器を切断して生殖能力を奪ってしまえば家系が絶える事になり、先祖に対する供養を人倫の最重要項目に置く儒教においては、宮刑は一種の追放刑として認識されていたとの説もある。
また、去勢を「腐刑」とも称するのは、その傷口から悪臭を発するからだとする説と、外性器を縛って腐らせる事で去勢する方法があったからだという説がある。また、「腐」という漢字には「ドロドロに溶けて再び固まる」という意味があり(「豆腐」等)、患部が一度爛れ、再び固まる様を言ったという説もある。
宮廷に関係なく、その他朝鮮半島等の地域でも行われた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「宮刑」の詳細全文を読む




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