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土偶 : ミニ英和和英辞書
土偶[どぐう]
(n) earthen (clay) figure
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: [つち]
 【名詞】 1. earth 2. soil 
土偶 : [どぐう]
 (n) earthen (clay) figure
: [たま]
  1. (adj-no) (uk) occasional 2. rare
土偶 : ウィキペディア日本語版
土偶[どぐう]

土偶(どぐう)は、人間(特に女性)を模して、あるいは精霊を表現して作られたと考えられる土製品で、日本では、縄文時代沖縄県を除く地域で製作された。古墳時代に製作された埴輪とは区別される(これは古墳に埋葬されるなどするものである)。また、故意に破壊されたと見られる状態で出土することが多い。本項では特記無き場合日本の土偶について述べる。
== 概略 ==

世界的には、こうした土製品は、新石器時代の農耕社会において、乳房や臀部を誇張した女性像が多いことから、通常は、農作物の豊饒を祈る地母神崇拝のための人形と解釈されることが多い。ただし、世界史的には、狩猟・採集段階の時代のものとしての類例があまりない。
日本では、海外の考古学書の翻訳において、ceramic figurineや teracotta(figurine)の訳語として「土偶」を使用することもある。
縄文式土器と同様、土偶も出土地域や時期によって様々な様式のものがある。
現存する日本最古級の土偶は、三重県、滋賀県で出土した縄文草創期のものである〔1万3000年前、国内最古級の土偶 滋賀で出土|日本経済新聞 (2010年5月29日)(2015年2月16日閲覧。)〕。早期には近畿、関東東部に広がっている。中期終わりには、東北地方を除いてほとんど作られなくなるが、後期には東日本を中心に復興する。九州においては、熊本を中心に後期のものが出土している。弥生時代にはほとんど作られなくなる。東北地方では、弥生時代前期まで盛んに作られたが、中期から衰退し、後期にはほとんど作られなくなった〔多賀城市史編纂委員会『多賀城市史』第1巻(原始・古代・中世)、多賀城市、1997年、170頁。〕。
国立歴史民俗博物館千葉県佐倉市)の調査によれば、日本全国の出土総数は15000体ほどである。武藤、譽田(2014)は、18,000点程度としている。出土分布は東日本に偏っており、西日本での出土はまれである。千葉県佐倉市にある吉見台遺跡からは、600個以上の土偶が出土している。また、「土偶とその情報研究会」(八重樫純樹)の調査によれば、全国で約1万1千個程度が資料化され、それから類推して、縄文時代につくられた土偶総数を約3千万個とする説もある。
現在までに出土している土偶は大半が何らかの形で破損しており、故意に壊したと思われるものも多い〔*>武藤 譽田 (2014) によれば、「必ず」どこかが壊れているという。〕。特に、脚部の一方のみを故意に壊した例が多い。そのため、祭祀などの際に破壊し、災厄などをはらうことを目的に製造されたという説がある。また、大半の土偶は人体を大きくデフォルメして表し、特に女性の生殖機能を強調していることから、多産、安産などを祈る意味合いがあったものと推定する説もある。
その他、用途としては生命の再生、神像、女神像、精霊、護符、呪物などの多様な説があり、子供の玩具やお守りだった、身体の悪い所を破壊することで快癒を祈った、ばらばらになるまで粉砕された土偶は、それを大地にばら蒔くことで豊穣を願ったのではないかなどとする説もある。
また、集落のゴミ捨て場などに投棄された状態で出土されることが非常に多い。これは最初から意図的に破壊して投棄することが目的だったと言う説を支持するものである。
土偶は、土をこねて人間の形をまねて創られ、焼き上げられている。全体は人間の形に作り上げられているものの、頭部・胴部・手足などは抽象的に表現されている。しかし、乳房・正中(せいちゅう)線・妊娠した腹部・女性器・臀部など特定の部分だけ具体的に表現されたものが多い。ほとんどの土偶は女性型であるが、北海道千歳市で発見された板状土偶(ばんじょうどぐう)のように、男性性器らしきものが表現されているものや〔、体型の異なる2体の土偶が同時に出土し、片方が男性と考えられるもの等、男性型の土偶も数点出土している。なお、構造については内部が空洞の「中空土偶」と、粘土が詰まっている「中実土偶」(ちゅうじつどぐう)がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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土偶 : 部分一致検索
土偶 [ どぐう ]

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「 土偶 」を含む部分一致用語の検索リンク( 2 件 )
土偶
遮光器土偶



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