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哲学博士 : ミニ英和和英辞書
哲学博士[てつがく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

哲学 : [てつがく]
 【名詞】 1. philosophy 
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 
: [ばく, ひろ]
  1. (n,n-suf,vs) doctor 2. Ph.D. 3. exposition 4. fair 5. exhibition 6. commanding esteem 7. winning acclaim 8. gaining 9. receiving 10. command esteem 1 1. win acclaim 12. gain 13. receive
博士 : [はくし]
 【名詞】 1. (1) doctorate 2. PhD 

哲学博士 ( リダイレクト:Doctor of Philosophy ) : ウィキペディア日本語版
Doctor of Philosophy[し]

Doctor of PhilosophyPh.D.(ピー・エイチ・ディー)は、おもに英語圏で授与されている博士号水準の学位である。直訳では「哲学博士」となることから分かるように、基本的にはあくまで、伝統4学部のうち職業教育系の神学法学医学を除いた「哲学部(ないし教養部)」のリベラル・アーツ系の学位である。
Ph.D.(イギリス式ではピリオドを打たずPhDとも表記)は、ラテン語の「Philosophiae Doctor」(英語では「Doctor of Philosophy」)の略語である。同じイギリスでもオックスフォード大学サセックス大学ヨーク大学などでは英語表記の略を用いた「D.Phil.」と表記する。いずれの場合も、Ph. D.のようにスペースは空けない。
== 歴史 ==

近代になって自然科学の発展に伴い、社会科学人文科学学術系(Academic)の学問が発展するにつれて、学芸諸般を統べるものとして哲学部が他の3学部と比肩されるに至って、近代西欧語でいうところの大学(universitas)は、真理発見の場とされるようになった〔館昭、2006年、15頁〕。以上のような歴史的な経緯を経て初めて哲学部はPh.D.の学位授与の認定権を獲得したのであり、Ph.D.は、現在では、教養部(Faculty arts and sciences)、物理学天文学などを含む自然科学(natural science)のみならず、社会科学(social science)や人文科学(Humanities)をも含む広範な学位となっている〔館昭、2006年、62頁〕。
同様の経緯から、ヨーロッパでは、農学部工学部など新しい職業分野では長らく学位授与が認められず、日本と違い職業系ではM.Eng(Master of Engineering, 工学修士)のみの場合も多い〔齋藤、2002年、3-33頁〕。
これに対し、アメリカではそのような歴史的な区別はなされず、19世紀になってから、ドイツのフンボルト大学を手本に、真理発見に資する学術系の学問であれば広くPh.D.の学位を認めるようになった〔館昭、2006年、15頁〕。現在では、Ph.D.は学術の研究を行う者に与えられており、BA(Bachelor of Arts, 教養学士・文学士〔外国語と哲学を含む〕)、BS(Bachelor of Science, 理学士)、MA(Master of Arts, 文学修士)、M.Sc.(Master of Science, 理学修士)、M.Phil.(Master of Philosophy, 哲学修士)の上位の学位である。そのため、どのような分野の研究にも適応できる学位であるとして「変幻自在な学位」 (the protean Ph.D.) と表現する者もいる〔羽田積男、2000年、202頁〕。
アメリカのニュースクール大学では、2つ目の博士号に対してD.S.Sc.(Doctor of Social Science, 社会科学博士)を授与してきたが、この制度は廃止された。
ドクターとマスターの問題は、中世の大学の歴史に由来する。もともと大学はギルドの意味で、徒弟制度の下で親方に個人的に認定される免状をとった者をマスターと呼んでいた〔『第4期教育中央審議会大学分科会委員懇談会議事要旨 』2008年12月16日、3頁〕。もともとマスター(主にパリ大学での呼び方)とドクター(主にボローニャ大学での呼び方)は同じ意味であった〔ハスキンズ、2009年、30頁〕が、やがてマスターはドクター以下のものとなっていき、近代に繋がる、バチェラー/マスター/ドクターの三位階制に発展した〔ハスキンズ、2009年、52頁〕。
ただし、法務博士 (J.D.) などの職業系の学位は必ずしもこの枠組に当てはまらない。例えばアメリカのM.D. (Doctor of Medicine) や法務博士などの専門職学位はPh.D.とは別の課程であり、学術的には修士相当、あるいは学士相当と見なされている。アメリカの多くのメディカル・スクールでは在籍中に、別に学術系の大学院の課程に在籍して博士号 (Ph.D.) を取得してからM.D.の学位を取得する場合が多い(アメリカの医学教育を参照)。また、イギリスでは外科医(産科、泌尿器科などを含む)に対する正しい敬称はマスターではなくミスターである。これはかつて、外科医は徒弟制度の下で訓練されていたという歴史的経緯の名残である〔""Questions about surgeons ", The Royal College of Surgeons of England, 2011年5月12日閲覧〕。ドイツではドクターの敬称を付されるのは博士号を保持する医師だけである。
イギリスでは、Ph.D. の上位の博士 (D.Sc./Sc.D., Doctor of Science、直訳では「科学博士」) もあり、主に名誉博士号に対する用語として用いられている〔文部科学省大学振興課 諸外国における学位制度について(上級学位:大学院レベル) 、2004年〕。日本でもかつては大博士の制度があったが、一度も授与されることなく廃止された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Doctor of Philosophy」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ph.D. 」があります。




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