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内田秀男 : ミニ英和和英辞書
内田秀男[うちだ ひでお]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [うち]
 【名詞】 1. inside 
: [た]
 【名詞】 1. rice field 
: [おとこ]
 【名詞】 1. man 

内田秀男 : ウィキペディア日本語版
内田秀男[うちだ ひでお]
内田 秀男 (うちだ ひでお,1921年 - 1995年) は、日本の電子技術者。NHK技術研究所に勤め、後、内田ラジオ技術研究所長。工学博士。福井県出身。昭和20年代より『無線と実験』誌などに寄稿。NHK技術研究所時代には、新型真空管の開発に従事した。
イオンクラフトなどの研究もおこなった。
== 三極鉱石 ==
一般にトランジスタの発明は、実用化につながった1948年のベル研究所によるものがよく知られている(トランジスタ#歴史を参照)。しかし、内田により、「三極鉱石」による増幅作用の発見が、それ以前に既になされていた、という話が伝えられている。
『初歩のトランジスターラジオの研究』(1958年版 pp. 4-6、1967年版 pp. 6-7)によれば、同書の著者杉本(おなじく当時NHK技研)のところへ、1948年の正月に内田が訪れ、鉱石(通常、鉱石ラジオの鉱石には、針を1本だけ接触させて使用する)に2本針を立てると増幅作用があることを発見し1Vの入力が3Vになることを確かめたが、発表しようとしたところ「鉱石が増幅するはずはない、君は頭が変になったのではないか」と(1958年版には発言者については書かれていない。1967年版には「ある人から」とだけある)言われた、と述べたという。発明(原文ママ)は1947年の秋ごろのことで、杉本は半信半疑ながらも、自信があるなら早く実物で発表するとよい、と激励した、という。
1947年当時、内田が鉱石の増幅作用に多大な関心を寄せていたことを確認できる資料もあり、『無線と実験』1948年3月号(Vol. 35, No. 3, 通巻275)pp. 7-9の記事「砿石とその受信機」には、もし鉱石で検波以外も真空管と同様のことができれば技術的革命が起きる、真空管以前から鉱石による増幅は研究され努力が続いており、最近ではRadio Craft誌1947年4月号に放射能を使う鉱石増幅素子のアイディアが発表されている、今後真空管と同様な鉱石による素子が可能か不可能かは断言できない、といった記述が「まえおき」にある(なお、「鉱石とは」という節に鉱石の負性抵抗ヒステリシス特性や周波数特性といった興味深い特性の記述はあるが、増幅に関する記述はない。また、半導体によるエレクトロニクスの革命の予見は珍しいものではなかった〔http://www.shmj.or.jp/shimura/ssis_shimura1_08.htm〕)。
誠文堂新光社の『おとなの工作読本』11号の記事などには、GHQの検閲により内田によるトランジスタ発明の雑誌発表が差し止められた、アメリカでの研究に先行して発表されないようにという工作ではなかったか、などという記述がある。同記事は無署名であり、誠文堂新光社に文責があると思われる。
なお、『電子立国日本の自叙伝』第2回「トランジスタの誕生」において、アメリカでトランジスタが開発されたと聞いた多くの日本の研究者が追試を試みたが、高純度のゲルマニウムを入手する手段がなく困難を極め、高純度の単結晶を得るための装置の自作から始めた、というエピソードが多い。このことから、仮に内田による発見が知られていても、実用化につながったかどうかは疑問である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「内田秀男」の詳細全文を読む




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