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五輪塔 : ミニ英和和英辞書
五輪塔[ごりんとう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ご]
  1. (num) five 
五輪 : [ごりん]
 【名詞】 1. the Olympics 
: [わ]
 【名詞】 1. ring 2. hoop 3. circle 
: [とう]
  1. (n,n-suf) tower 2. pagoda 

五輪塔 : ウィキペディア日本語版
五輪塔[ごりんとう]

五輪塔(ごりんとう)は、主に供養塔墓塔として使われる仏塔の一種。五輪卒塔婆五輪解脱とも呼ばれる。
一説に五輪塔の形はインドが発祥といわれ、本来舎利遺骨)を入れる容器として使われていたといわれるが、インドや中国、朝鮮に遺物は存在しない。日本では平安時代末期から供養塔、供養墓として多く見られるようになる。このため現在では経典の記述に基づき日本で考案されたものとの考えが有力である。
教理の上では、方形の地輪、円形の水輪、三角の火輪、半月型の風輪、団形の空輪からなり、仏教で言う地水火風空の五大を表すものとする。石造では平安後期以来日本石塔の主流として流行した。五輪塔の形式は、石造では、下から、地輪は方形(六面体)、水輪は球形、火輪は宝形(ほうぎょう)屋根型、風輪は半球形、空輪は宝殊型によって表される。密教系の塔で、各輪四方に四門の梵字を表したものが多い。しかし早くから宗派を超えて用いられた。
石造のものは石造美術の一分野として重要な位置を占める。
==材質と形態==

立体化された五輪塔の材質は石造のものが主体をなし、安山岩花崗岩が多く使われている。古いものには凝灰岩のものが見られる。他に木製、金属製、鉱物製(水晶)、陶(瓦)製、土製の塔もある。
五輪塔は下から四角(6面体)・丸(球)・三角(四角錐または三角錐)・半丸(半球)・上の尖った丸(宝殊型)または尖っていない団子型(団形)を積み上げた形に作られる。製作された時代・時期、用途よって形態が変化するのが特徴である。石造のものは変化に富んでおり、例えば鎌倉時代に多く作られた鎌倉型五輪塔とよばれるもの、一つの石から彫りだされた小柄な一石五輪塔(いっせきごりんとう)、火輪(三角の部分)の形が三角錐三角五輪塔(伴墓の重源塔に代表される)、地輪(四角)の部分が長い長足五輪塔(ちょうそくごりんとう)、火輪の薄い京都型五輪塔とよばれるものなどがある。京都高山寺明恵上人(1232年寂)の廟堂内にある五輪塔の火輪には反りがなく軒口もわずかに面を取る程度の珍しいもの。石造五輪塔の火輪は「三角」とするものの、屋根面と軒に反(そ)り、そして厚い軒口を持ちあたかも屋根のように造形するのが一般的である。ただし宝塔の笠によく見られる棟瓦や軒裏の垂木の造り出しは決して見られない(唯一の例外が京都革堂の五輪塔で軒裏に垂木様の刻み出しが見られる)。また、板碑舟形光背(ふながたこうはい)に彫られたものや、磨崖仏として彫られたものもあり、浮き彫りや線刻(清水磨崖仏などに見られる)のものもある。石造火輪にはまれに「噛み合わせ式」のものが見られる。これは普通は火輪の上部を削平したうえに風輪を載せるのに対し、あたかも火輪の先端を風輪に突き刺したかように一体化したものであり、代表例として高野山西南院五輪塔(二基)が挙げられる〔伴墓の重源塔も噛み合わせ式であるとの見解がある(狭川真一「五輪塔の成立とその背景」2002)。〕。また古い五輪塔では火輪の上部に層塔の屋根のように露盤を刻みだすものがある。
経典によれば、五輪はそれぞれ色を持ち、地輪は黄、水輪は白、火輪は赤、風輪は黒、そして空輪は全ての色を含む(「一切色」「種種色」)とされ、木造五輪塔の中にはこうした着彩が施されたものがしばしば見られる(空輪は青に塗る)。
特殊な例としては、一般的に塔婆卒塔婆と呼ばれる木製の板塔婆や角柱の卒塔婆も五輪塔の形態を持つが、五輪塔とは言わず、単に塔婆や卒塔婆という。卒塔婆(ソトーバ)はインドにおける仏舎利を収めたストゥーパの中国における漢字よる当て字で、日本では略して塔婆もといわれる。ただ、塔は近現代の一般的な塔の意味との混同があるため、現代では仏塔という場合が多い(詳しくは、仏塔を参照)。つまり、五輪塔の形=仏塔のように扱われている。木製の角柱の卒塔婆は石造のを作るまでの仮の墓として使われることも多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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