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二十面相 : ミニ英和和英辞書
二十面相[はたち]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [に]
  1. (num) two 
二十 : [はたち]
 【名詞】 1. (1) 20 years old 2. (2) 20th year 
: [とお]
  1. (num) 10 2. ten 
: [めん]
  1. (n,n-suf) face 2. mug 3. surface 4. facial features 5. mask 6. face guard 7. side or facet 8. corner 9. page 
面相 : [めんそう]
 【名詞】 1. countenance 2. features 3. looks
: [そう]
 【名詞】 1. aspect 2. phase 3. countenance

二十面相 ( リダイレクト:怪人二十面相 ) : ウィキペディア日本語版
怪人二十面相[かいじんにじゅうめんそう]

怪人二十面相(かいじんにじゅうめんそう)は、江戸川乱歩の創作した架空の大怪盗。
1936年(昭和11年)に『怪人二十面相』で初登場し、乱歩作品では1962年(昭和37年)まで、おもに少年少女向け探偵小説『少年探偵シリーズ』に登場した。またの名を「怪人四十面相」。 日本人で、本名は遠藤平吉(えんどう へいきち)。
== 人物 ==
二十面相は「変装がとびきり上手」で、「どんなに明るい場所で、どんなに近寄ってながめても、少しも変装とはわからない、まるで違った人に見え」、「老人にも若者にも、富豪にも乞食にも、学者にも無頼漢にも、イヤ女にさえも、まったくその人になりきってしまうことが出来る」、「賊自身でも、本当の顔を忘れてしまっているのかもしれない」という大怪盗であり、「まほうつかいのようなふしぎなどろぼう」である。
黒マントにタキシード、黒いアイマスク〔映像作品ではドミノマスク(いわゆる女王様マスク)であったり、ヴェネツィア風の仮面だったりと作品によって異なる〕が二十面相の有名なイメージだが、これは「少年倶楽部」の挿し絵に描かれた姿であり、映画やドラマではたびたび採用されるが、乱歩の原作中に登場したことは一度もない。
名探偵明智小五郎や、彼のひきいる少年探偵団がライバル。上述したとおり変装の天才で、声色も自由に変えることができる。年齢は三十歳前後。「二十面相」という名前であるが実際には二十以上の顔を持つ(彼は一作平均4.44回、シリーズ合計で111回もの変装をしている(ポプラ社版のみをカウント〔『生誕百年・探偵小説の大御所 江戸川乱歩99の謎』(二見書房刊)〕))。
初登場作品『怪人二十面相』の冒頭で、「人を傷つけたり殺したりする、残酷な振舞は、一度もしたことがありません。血が嫌いなのです」と説明されており、劇中で二十面相自ら「僕は人殺しなんかしませんよ」と公言している。『少年探偵団』のラストでは、自分もろともアジトを爆破し、明智らを巻き添えに爆殺すると脅したが、実際に爆発が起きたのは明智らが避難した後だった。『怪奇四十面相』では火事場に孤立した小林少年を「小林をたすけなければ・・・」との言葉を吐いて、我が身の危険も省みず救出に飛び込む場面もあり、「血がきらい」という「紳士盗賊」らしさを見せている。ピストルや短刀はほとんど使用せず、捕虜にするため小林少年らに痛い思いをさせることはあるが、虜囚にした後は虐待せず、丁重に扱うことが多い。
しかし、これも『怪人二十面相』の冒頭の解説で「併し、いくら血が嫌いだからと言って、悪いことをする奴のことですから、自分の身が危ないとなれば、それを逃れるためには、何をするかわかったものではありません」と述べられ、「東京中の人たちはただこの一事を恐れ、二十面相の噂ばかりしている」というのが物語の出だしだった。実際に『怪奇四十面相』ではいつもは玩具の拳銃で脅すところ、実銃を取り出して引き金を引いた(事前に明智が弾を抜いていたため不発)という場面があり、進退きわまって自爆で脅すパターンは他にも見られ、追い詰められたりすると盗賊らしく荒っぽい振舞に出ることがある。また、あるエピソードで明智を幽閉した際には、直接殺すのが嫌いなだけで、「君(明智)が脱出できずにこのまま死んで行くのは私の知った事ではないからね。」と嘯いて去って行く。明智は二十面相を「凶賊」とも呼んでいる。また、捕えた少年探偵団員に対して直接暴力を振るうことこそしないものの、奇術や機械仕掛け、怪物の着ぐるみ等を用いて怖がらせることはよくある。
戦争中は息をひそめていたが、日本敗戦後、『青銅の魔人』で復活する。反戦主義者ぶることがあり、『宇宙怪人』では居並ぶ警察や明智ら大向こうを前に「戦争を起こして沢山の人を殺した悪い奴らがつかまらず、自分だけがつかまる」事に対して憤慨し、「戦争という大犯罪」を批判している。その一方で、「(星の世界から)攻められる前に、こちらから攻めたらどうだ」と、己の悪業を棚に上げてむしろ好戦的な熱弁を揮ってもいる。『透明怪人』や『電人M』でも反戦めいた発言をしている。
「一つのみょうなくせ」があり、「なにかこれという貴重な品物をねらいますと、かならず前もって、いつ何日(いつか)にはそれを頂戴に参上するという、予告状を送る」。手錠抜けの名人でもあり、手錠をかけただけではすぐに手の自由を取り戻すことができる。二十面相は各ストーリーの最後で捕まり、次のストーリーが始まるまでにはいつの間にか脱獄していることが多い。
ウィスキー、煙草を嗜む。『おれは二十面相だ!!』で二十面相は「俺は柔道五段の腕前だ」と自慢しているが、『怪人と少年探偵』ではなぜか「柔道三段」に腕前が下がっている。またフェンシングの名手でもある。毎回、複数名義で入手した洋館などにからくり仕掛けを施してアジトに構え、悪事を働く。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「怪人二十面相」の詳細全文を読む




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