翻訳と辞書
Words near each other
・ 乾亨 (遼)
・ 乾位
・ 乾佑
・ 乾侑美子
・ 乾信一郎
・ 乾信武
・ 乾側村
・ 乾元
・ 乾元 (唐)
・ 乾元 (日本)
乾元大宝
・ 乾先生
・ 乾六一
・ 乾加兵衛
・ 乾勲
・ 乾化
・ 乾南陽
・ 乾友紀子
・ 乾吉佑
・ 乾和


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

乾元大宝 : ミニ英和和英辞書
乾元大宝[いぬいもとたいほう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [けん, ほし]
  1. (pref) dried 2. cured
: [げん, もと, がん]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 4. (2) former 
: [たから]
 【名詞】 1. treasure 

乾元大宝 : ウィキペディア日本語版
乾元大宝[いぬいもとたいほう]

乾元大宝乹元大寳、けんげんたいほう)は、958年天徳2年)に、日本で鋳造、発行された銭貨である。皇朝十二銭のひとつ。『日本紀略』天徳2年3月25日條には、「改銭貨文延喜通寳、為乾元大寳」とある。
直径19mm前後の円形で、中央には正方形の孔が開いている。銭文(貨幣に記された文字)は、時計回りに回読で乾元大寳と表記されている(実際には「乾」の字のつくりが「乞」ではなく「し」になっている)。裏は無紋である。量目(重量)2.5g程度の銅の鋳造貨である。
乾元大宝1枚に対し旧銭10枚の交換比率が適用されたと考えられている。小型で鉛が75%、あるいはそれ以上を占めるものもあるなど品位は非常に低く〔甲賀宜政 『古銭分析表 考古学雑誌』第9巻第7号、1919年〕〔齋藤努・
高橋照彦・西川裕一 『金融研究 古代銭貨に関する理化学的研究 「皇朝十二銭」の鉛同位体比分析および金属組成分析』 日本銀行金融研究所、2002年〕、また製作も悪く銭文の文字が読めないものも少なくなく、流通範囲も狭かったらしい。だが、当時の平安貴族には貨幣流通不振の理由が分からず、『日本紀略』によれば天徳2年4月8日には伊勢神宮以下11社に新造の乾元大宝を奉納して流通を祈願している〔榎村寛之 「平安時代中期の京内銭貨幣流通についての一考察」笠原永遠男・編『日本古代の王権と社会』塙書房、2010年〕。
963年応和3年)に、朝廷発行の最後の貨幣として鋳造を終了している。以後自然貨幣として輸入銭や民鋳銭と混用されることとなる。
== 参考文献 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「乾元大宝」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.