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乳房外ページェット病 : ミニ英和和英辞書
乳房外ページェット病[にゅうぼうがいぺーじぇっとびょう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ち, ちち, にゅう]
 【名詞】 1. milk 2. breast 3. loop 
乳房 : [にゅうぼう]
 【名詞】 1. breast 2. nipple 3. udder 
: [ぼう, ふさ]
 【名詞】 1. tuft 
: [そと, ほか, げ, がい]
 【名詞】 1. other place 2. the rest 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [やまい]
 【名詞】 1. illness 2. disease 

乳房外ページェット病 : ウィキペディア日本語版
乳房外ページェット病[にゅうぼうがいぺーじぇっとびょう]
乳房外ページェット病(にゅうぼうがいページェットびょう、Paget disease affecting scrotum and Penis)。もともと英国の外科医Sir James Pagetがページェット氏病という疾患を報告していた。当時、基本的にページェット氏病は乳房の疾患のみで、それ以外の部位に生じた同様の細胞による疾患は、アポクリン腺起源の陰茎癌・外陰癌として扱われていた。1889年、CrockerがPaget's disease affecting scrotum and Penisという陰茎に同様な細胞による疾患にページェット病の名前を冠して発表したのが陰茎ページェット病のという用語の最初である。〔Crocker HR:Paget's disease affecting scrotum and Penis.Trans Path Soc Lond  40:187−191,1889.〕狭義のページェット病乳房)とは区別される。腫瘍細胞の起源については未だ確定されていないが、表皮から発生し、アポクリン汗腺への分化を示す腫瘍とも考えられている。表皮内に限局している場合には予後は良いが、ときに下床に浸潤癌を合併し、その場合は予後がきわめて不良である。
== 疫学 ==
上田英一郎ら〔上田英一郎ほか:京都府立医科大学皮膚科における最近10年間のPaget病の統計的観察.西日皮膚 58:116−120,1996.〕の報告では近年本症の増加が認められており、これは高齢化、または本症の啓発が進んだためと考えられる。
性別では石原和之〔石原和之:Paget病全国アンケートの集計と説明. Skin Cancer 9:37−43,1994.〕は約2.3倍で男性に多いと報告している。しかし、Grahamら〔Graham JH, Helwig EB: Cutaneous premalignant lesions; in Advance in Biology of Skin, (Montagna W, Dobson RL ed), pergamon press, Oxford, 1966, 277-327.〕の欧米における報告では、逆に女性優位とされている。
初診時年齢はいずれの報告も60歳代に多くみられる〔上田英一郎ほか:京都府立医科大学皮膚科における最近十年間のPaget病の統計的観察.西日皮膚 58:116−120,1996.〕〔浅野一弘ほか:旭川医科大学皮膚科における乳房外Paget病の統計的観察.Skin Cancer 13; 12-17, 1998.〕〔鶴岡利樹,露木重明:当科における乳房外Paget病25例の検討.Skin Cancer 11:248−253,1996.〕。初診までの期間の平均値は鶴岡ら〔鶴岡利樹,露木重明:当科における乳房外Paget病25例の検討.Skin Cancer 11:248−253,1996.〕の4.1年、稲葉らの4.1年〔稲葉義方,石川剛,上出良一:乳房外Paget病48例の予後について.臨皮 44:1143−1147,1990.〕の報告がある。鶴岡ら〔鶴岡利樹,露木重明:当科における乳房外Paget病25例の検討.Skin Cancer 11:248−253,1996.〕は本症が初期に自覚症状が軽微で比較的気付きにくい部位に発生するという患者側の側面と、湿疹や真菌症と誤診しやすい診療側の側面が重なり合った結果、受診が遅れると述べている。
発生部位では外陰部発生(鼠径陰嚢陰茎恥丘陰唇など)がそのほとんどを占める。石原ら〔石原和之:Paget病全国アンケートの集計と説明. Skin Cancer 9:37−43,1994.〕の全国アンケートでは82.3%を示しており、鶴岡ら〔鶴岡利樹,露木重明:当科における乳房外Paget病25例の検討.Skin Cancer 11:248−253,1996.〕は96.0%、稲葉ら〔稲葉義方,石川剛,上出良一:乳房外Paget病48例の予後について.臨皮 44:1143−1147,1990.〕は97.9%が外陰部に病変をみている。ほか腋下、肛門周囲にもみられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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