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ヴィローチャナ : ミニ英和和英辞書
ヴィローチャナ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ヴィローチャナ : ウィキペディア日本語版
ヴィローチャナ[ちょうおん]

ヴィローチャナ(Virocana)は、インド神話仏教説話で古くから、アスラ阿修羅)族の王、あるいは単に太陽神とされる〔山際素男編訳「空っぽの部屋のバリ」『マハーバーラタ 第7巻』第50頁において、インドラ神(帝釈天)ヴィローチャナの息子バリとの問答が記されている。〕。
ヴィローチャナはアスラ王ヒラニヤカシプの孫にあたり、プラフラーダの子である。アスラ王バリの父である。ダイティヤ族のアスラである。
チャーンドーギア・ウパニシャッド』第8章〔Chandogya Upanishad: The Chanters' Teaching: Book VIII Part II 〕において、デーヴァ神群の王インドラ帝釈天)、アスラ族の王ヴィローチャナが「本当のアートマン(自我)とは何か」という真理を求め創造主(プラジャーパティ)の元を訪れたとある。その奥義を得てヴィローチャナは満足し、アスラたちに伝えたという。
ヴィローチャナとインドラがプラジャーパティに聞いた真理とは「美しい飾りをつけ、水や鏡に映る身像、それこそ自我であり、梵(宇宙の真理)である」というものであったという。ヴィローチャナはこれを聞いて満足して帰ったという。しかし、インドラはこの嘘(盲目の人は水面の姿を見ることができないではないか)に気がつきプラジャーパティの元に戻りさらにたずねさらにプラジャーパティに質問すると、プラジャーパティは「そうだ」と言い、それを聞いたインドラはさらにプラジャーパティの元で修行して真理を得たという〔佐藤任著『悲しき阿修羅』によると、肉体そのものをアートマンと考えるアスラたちの『ウパニシャッド』(奥義)だという〕。
仏典では『サンユッタ・ニカーヤ』11篇第一章第八節「阿修羅の主であるヴィローチャナ(あるいは目的)」に登場しており、対応する求那跋陀羅訳『雑阿含経』の漢文(一一一九)では「鞞盧闍那子婆稚阿修羅王」と表記される。この経典には釈迦の前でサッカ(帝釈天)と対話するシーンが収められている。帝釈天が「怒り狂う他人を静止するためには『耐え忍び、静かにしていること』だ」と言った。また「人は目的が達成まで努力せねばならぬ。目的が達成されたのならば耐え忍ぶことより優れたものはない」の言ったに対し、ヴィローチャナは「耐え忍ぶという部分に過失がある。これでは愚者はますます増長してしまう」と言ったという。さらに「一切の生き物は目的を目指して生まれたものであり、分に応じて努力が達成されたのならば、享楽は目的に応じて享受することが最高である。」とヴィローチャナが徳目を説いて付け加えて返した、という内容である〔中村元訳「ブッダ 悪魔との対話 サンユッタ・ニカーヤⅡ」pp267-268.より。〕。
後にこの2人の王は決戦に至る。天界軍率いるインドラはアスラ軍率いる王ヴィローチャナの戦車が壊れた時に隙を付いて殺し、勝利を得た。
==脚注==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヴィローチャナ」の詳細全文を読む




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