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ロスコー・パウンド : ミニ英和和英辞書
ロスコー・パウンド[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ロスコー・パウンド : ウィキペディア日本語版
ロスコー・パウンド[ちょうおん]

ロスコー・パウンド(Roscoe Pound、1870年10月27日 - 1964年6月30日)は、アメリカ法学者植物学者。20世紀アメリカ法思想の最重要人物の一人である〔矢崎光圀編『現代法思想の潮流』(法律文化社,1967年)242頁〕。
== 人物 ==
1870年、ネブラスカ州リンカーンで生まれた。父はネブラスカの裁判官、母は結婚前は学校の教師をしていた。ネブラスカ大学植物学を専攻して学士修士を取得し、卒業後は植物学実験室の助手を務めた。その後ハーバード・ロー・スクールに入学し、1年間法学を学ぶ。なお、彼が生涯において正規の法学教育を受けたのはこの1年間のみである。
ハーバードを去った後は、リンカーンに戻り弁護士として活動する傍ら植物学の研究を続け、植物学で博士を取得した。しかし、ネブラスカ大学法学部助教授に迎えられてからは、法学研究に力を注ぐ。ホームズプラグマティズム法学、メイン歴史法学カントヘーゲルの法哲学に触れ、従来の英米の法哲学、特に分析法学の伝統に欠けているものを理解し、社会学的法学の開拓を目指す。1906年の講演「民衆が司法に満足していない諸原因について(Causes of the popular Dissatisfaction with the Administration of Justice)」で19世紀の個人主義的法理論がすでに20世紀初頭の社会的現実と乖離していることを指摘し、保守的な法学者に衝撃を与えるとともに、国際的な名声を獲得した。この名声でハーバード・ロー・スクールの教授に迎えられ、社会学的法学に関する研究の成果をハーバード・ロー・レビューで披露した。
超人的な記憶力と天才的な語学力を持ち、ギリシア語ラテン語フランス語ドイツ語イタリア語スペイン語ロシア語を修得して、世界各国の文献を読破した。イェーリングエールリッヒシュタムラーコーラーデュギーサレイユジェニーなどの思想・理論をアメリカに持ちこんだのは彼である。また、頑強な肉体を持ち、彼が学部長の間は、ハーバードのラングデルホールにエレベーター洗面所も設置されなかった。また、昼食時にはハーバード・スクエアの料理店まで夏も冬も毎日歩き、どんなに寒い日もオーバーを着なかった。90歳を越えてから雪だまりに落ちたが、肺炎にならなかったという。この天才的頭脳と頑強な肉体をもってその数1000を越える著作を残し、単行本と主要論文だけで300を越える。そのライフワークであった社会学的法学の体系は、1911年から40年以上かけて執筆され、1959年に3000ページに達する大著"Jurisprudence"として完成された〔『現代法思想の潮流』(前掲注1)247-248頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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