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レナリドマイド ( リダイレクト:レナリドミド ) : ウィキペディア日本語版
レナリドミド

レナリドミドまたはレナリドマイド(英名: Lenalidomide)とは2005年に登場した免疫調節薬 (IMiDs)。商品名「レブラミド®カプセル5mg」(一般名「レナリドミド水和物カプセル」セルジーン株式会社)。2013年現在、再発もしくは難治性の多発性骨髄腫(Multiple Myeloma: MM)〔清水「骨髄腫患者の治療目標 新規薬剤によるパラダイム・シフト」〕と5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群(del(5q)MDS・5q-症候群)〔通山「レナリドミドによるMDSの治療」〕の抗悪性腫瘍用剤(治療薬)である。開発コードからCC-5013と表記される場合もある。
1999年にサリドマイドが難治性の多発性骨髄腫 (MM) の約30%に効果を示すことがわかり〔〔阿部『造血器腫瘍アトラス』p510-511〕、レナリドミドはサリドマイドよりさらに効果を高め、副作用を少なくする目的で開発されたサリドマイド誘導体である〔阿部『造血器腫瘍アトラス』p512〕。レナリドミドはサリドマイドよりTNF-α産出抑制に優れ、Thi細胞増加を刺激することが分かっている〔得平「腎疾患を伴う骨髄腫患者に対する治療方針 新規薬剤の使用方法」〕。
レナリドミドは再発もしくは難治性の多発性骨髄腫に対して一定の効果を上げ、とくにデキサメサゾン (DEX) との併用で奏効率60%と高い成績を上げている〔阿部『造血器腫瘍アトラス』p512-513〕〔国立がん研究センター・多発性骨髄腫の新しい薬 201.04.02閲覧〕。
また、レナリドミドは5q-症候群に対しても著効を示し、多くの患者が輸血依存から脱却できる可能性がある〔千葉「5q-症候群とmiRNA.p53の異常:動物モデルの解析」〕。
==多発性骨髄腫==
多発性骨髄腫の治療は従来はメルファラン+プレドニゾロンをはじめとする化学療法あるいは移植治療などであったが、1999年にサリドマイドが効果があることが分かり、さらにレナリドミドやボルテゾミブも加わり、治療法の選択の幅が広がってきた〔〔。
再発もしくは難治性の多発性骨髄腫ではレナリドミドを25 mg程度/dayを3週間続け、1週間休薬する投薬が多いが、副作用、特に好中球数を見ながら投薬量を調整することが多い〔浅野「新規薬剤の副作用予防とマネージメント」〕。デキサメサゾンを併用することでさらに効果が増大することが期待されている〔野坂生郷「若年患者に対する大量メルファラン療法と自家造血幹細胞移植は必要か」〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「レナリドミド」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lenalidomide 」があります。




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